海亀2 ムーンタイム | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。




アメリカインディアンは、母なる大地、父なる太陽、祖父なる大空、祖母なる月と考える。

グランマ・ムーン(祖母なる月)は女性の知恵をもつ存在だ。
女性の生理を「ムーン・タイム」と呼び、女性がもっともパワフルな力をもつとしてあがめる。
生理期間中はうるさい夫や家事から解放され、ムーン・ロッジという専用の小屋にこもり、女性たちが食事を運んだり、体をふいてくれたり、女王様のようにあつかわれるので生理が楽しみになる。
ムーンロッジにこもりながらグランマ・ムーンにむかって瞑想する。
生理が終わるとお菓子満載の楽しい女子会が開かれ、グランマ・ムーンから授かった知恵をシェアする。


月は地球の守り神である。
もしも月がなかったら、夜が真っ暗闇、地球は自転速度が増し、1日は8時間となる。
強風が絶えず荒れ狂い、山は削られ、砂漠化し、隕石が降り注ぎ、たくさんの種が滅亡する。


ほとんどの海亀が夜に孵化する。
海に導くシグナルは潮の香りや波の音でなく、「光」だ。
街灯のある浜辺では、海亀の赤ちゃんが道路に迷いだして車にひかれることもある。
だから母亀は人気のない砂浜に産卵し、子供を月の光に導いてもらう。


この絵には、赤ちゃんが卵から顔を出し、最初に見た世界が描かれている。
まばゆく輝く満月、月を照り返す海と濡れて輝く砂浜。
風に揺れるヤシは「ようこそ、僕たちの世界へ!」と手を振っている。
海の光は横線、月と照り返す浜辺は点描、夜空にはさらに細かい点描で星を散りばめた。
うっとりするようなこの世界に最初に出会った赤ちゃんは、なんてラッキーなのだろう!
オレは帝王切開で保育器に入れられたので、最初に出会った世界は無機質な病院の天井だと思う。
その反動なのか、世界中の美しい風景を求めて旅しつづけている。

赤茶の下塗りの上に下絵を描いたのだが、青の深みを出すために海亀以外をぜんぶ青で塗りつぶした。
美の探求に妥協はない。
すると明るい色が輝きを増し、宝石箱のような色彩の洪水となる。
AKIRAサインは卵のひび割れで描いた。


人は大人になると、人間関係や、つぎつぎに襲い掛かる苦難から、「生まれた喜び」を忘れてしまう。
あなたは天国のきびしい試験にみごと合格し、なおかつ3億の精子と競争して金メダルをとり、この世に生まれた奇跡のヒーロー(ヒロイン)ではないか!
さらに海亀の赤ちゃんは数千匹分の1匹だけしか生き残れない大海原へと挑戦していく。
赤ちゃんの無垢な眼差しに、あなたが生まれた喜びを、あなたの命への感謝を思い出してほしい。


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1、予約は1分でも早い人優先です。

akiramaniacom@yahoo.co.jp
またはメッセンジャー「杉山明」で予約してください。

2、分割払いOKなので、予約した人は2週間以内振り込みをお願いします(1万円でもOK)。

3、記録撮影が済んだ11月中に発送予定です。

今週のV log

YouTube

https://youtu.be/CSQ81AD_4rs

 

※このAKIRA最新絵画「ハロウィン肖像画」が11月11日札幌「勇者の祭典イン北海道」で見られます。