帰国後から毎日ライブのハードな日々がつづき、体が悲鳴をあげたようだ。
風邪は「病」ではなく、最高のお医者さんなのよ。
疲れてゆがんだ体をシンメトリーにもどしてくれる。
風邪をひいたら、食べないでひたすら休む。
体の兵隊(エネルギー)を風邪の代謝に集中させる。
食べると消化に使われるエネルギーは膨大なので兵隊がそっちへいってしまう。
もし食べるとしたらインドカレーや薬膳などのスパイス料理がいい。
オレは京都のインド食堂タルカにしかないラッサム・スープを飲みにいった。
さらにスーパーで買ってきたショウガを生かじりする。
42度の風呂に入って体温を39度に上げ、汗をかく。
風邪はデトックス(排毒)なので、すべて出る。
熱、汗、鼻水など、毒を出してくれる。
絶対やっちゃダメなのが、薬や熱さまシートなのでせっかく出てくる毒を抑えることだ。
完璧な体の自然治癒能力をじゃましないようにするのが自我の務めである。
さあ、新潟から飛行機で伊丹空港に着き、京都にはいった。
なんとか1日動かないようにして、ぎりぎり体調を整え、ライブにのぞむ。
5月7日(土)京都 紫明会館にて「瀧本由美子生誕祭」
会場の紫明(ムラサキアキラ)会館は、京都府師範学校の同窓会館として、紫明通(ムラサキアキラツウ)に面して建てられた。
そこへ70人を超える観客とスタッフが集まってくる。
愛知から全盲の旅人こんちゃん、埼玉から勇者やっくんとちはるママ、東京から半身麻痺の小形健介、岐阜からみかん、三重かららら、北海道からえみ、撮影担当たなかしのなど、物理的な距離をやすやすと飛び越えてやってくる。
https://www.facebook.com/events/486982074843252/
第1章はアーティスト集団彩saiによるユミのセルフストーリーだ。
今回の主催者ユミは自分を否定してきたという。
子供の頃から自分の存在を消したくて、友だちと口も聞かず、誰もユミを思い出せないような子供だった。
中学や高校でも自分を肯定できない。
無理やりつくった愛想笑いがせいいっぱいで、自分を消したいと思っていた。
ユミは結婚し、子供を生んだ。
長男は発達障害と診断され、次男は元不登校でひきこもりになる。
すべて母になりきれない自分のせいだと責める毎日がつづく。
さまざまな出会いを経てAKIRAライブに通い、自分を肯定できるようになると、息子たちが宝物だったことに気づく。
さらに今日はユミのお母さんがきてくれる!
5年目に亡くなったお父さんも魂参加してくれるだろう。
本番が近づくにつれ「瀧本由美子生誕祭」という自分の名前をタイトルにしたことで、恐れがでてくる。
https://www.facebook.com/events/486982074843252/
「わたしが今までひどいことしてしまった人たちとか、AKIRAさんのファンの人たちはどう思うだろうと、ものすごく怖かったんです。
でもAKIRAさんにそのまま突っ走れと言われ、仲間のおかげで、
どんなにいま間違ってるわたしでも、どんなにだめなわたしでも、いまできるかぎりわたしでしたいことをしていくしかない!と思いました」
おおっ京都のドン、あべひろえさんがきてくれた。
アジアのストリートチルドレンの歌やみんなで「イエス!」と叫ぶ楽しいステージを見せてくれる。
2.無条件の愛
3.愛することをやめないで
4.ハイボクじゃんけん
5.ハイボクノウタ(敗北キング畑田圭亮。こんちゃんからペンライト贈呈された姉、結愛(ゆうあ)妹、心花(ここは)ちゃん)
6.小形健介とこんちゃんの話
7.勇者の石(リコーダー こんちゃん)
8.やっくん&ちはるママの話
9.エンジェルのドレス
10.Hello my mom!(しらちゃんとお腹の赤ちゃん)(ユミの母ひろこさん)
11.Nobady can replace you.
12.みかんちゃんの話(インラケチ握手)
13.インラケチ(ボーカル:みかん)
14.ららちゃんの話
15.being you(ボーカル:らら)
16.H叡智(ピアノ:貴ちゃん)
17.祝福の歌
18.Hug yourself
19.命の歌(デュエット:ユミ)
20.千年桜(ユミからお母さんに捧ぐ)
21.家族
22.ウレシパモシリ(ディジュリドゥ:英正)
23.Move!
24.なんくるないさ
25.えん◯
26.ありがとう
完全にネタじゃん!
障害をもったやっくんを抱え全国を飛びまわる元ボディビルダーちはるママの話はあいかわらずおもしろい。
世間の常識なんかクソくらえですよ」
「Hello my mom!」で妊娠8ヶ月のしらちゃんを呼ぶ。
病院の検査でお腹の赤ちゃんの心臓に問題があり、生まれても大きな手術を受けなくてはいけないと言われた。
はじめての出産で不安だろうが、病名宣告はオレの余命宣告と同じ医者の呪いである。
呪いにかかっておびえていたら、母胎のホルモンがそのとうりに動いてしまうので、子供の命の力を信じることだ。
ユミとお母さんもステージで泣きながら抱き合い、何十年も表現できなかった愛情を分かち合う。
チャレンジャーみかんは早くもオレの新曲「インラケチ」に挑戦した。
もう誰もやつをとめられない。
ボーカル兵器ららは「being you」を選び、圧倒的な歌声で観客を魅了する。
タカちゃんのピアノで「H」(叡智)を歌う。
ユミもAKIRA歌のれん分けシンガーとしてデビューだ。
ユミのお母さんひろこさんは100歳の祖母を介護している。
ユミから母へのお礼として、ひろこさんに「千年桜」を捧げた。
「ウレシパモシリ」からディジュリドゥの英正もくわわり、会場は狂喜乱舞と化す。
生きることは喜び以外のなにものでもないのだ。
ヤバイな、誕生日をAKIRAライブで祝う誕生祭がブームになりそう。
※ライブスケジュール
☆書籍版AKIRA名言&写真集「Will」(2500円)、電子書籍写真集(500円)の販売ページ。
☆AKIRA語録
https://www.facebook.com/shino.tanaka.92/posts/840296166063570
☆AKIRAアルバム全曲解説
(曲名をクリックするとYouTubeに飛ぶようにしてあります)
☆AKIRA全書籍紹介
☆AKIRA名言ポストカード、好評発売中!
※著作ページ
※CDページ
※AKIRAライブの作り方
★ たくさんの自殺志願者を救ってきた「COTTON100
%」がNHK日本の100冊に選ばれました。