うもりんしょーれ@奄美大島 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

6月29日(日)奄美大島「マブライム」ライブ
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「うもりんしょーれ、奄美へ!」(ようこそ)
「うがみんしょうらん」(こんにちは)
石垣から、気がつけば奄美にいる。
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石垣から奄美の直行便はないので、那覇経由だ。
那覇の安宿でおすすめは、国際通り近くにある「新恵荘」(ジュンク堂から徒歩1分)。
畳の部屋で、なんと素泊まり2000円。四畳半、シャワーとトイレ共同である。ここは昔の下宿みたいな中国人経営宿で、チョー便利で悪くない。(ドミトリーじゃなく個室)

那覇のB級グルメのおすすめは、さびれた栄町商店街にある「べんり屋」だぞ。
ジューシーな小籠包(8個650円)と焼きギョウザ(10個600円)にいつも行列ができている。
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夜しかやってないので、一人の席をゲットするためにオレも30分待たされた。それでもこの美味のため、待つ価値があるのだ。
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 那覇から奄美大島へ、プロペラ機でいく。
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奄美には、チョロキー族のような集団虐殺をのり超えてきた歴史にきみも驚くよ。
奄美の民謡は不思議な哀愁がある。
沖縄民謡と日本民謡がハイブリッドされ、他に類を見ない独自性をもっている。
その哀愁は歴史の闇から醸造されたものかもしれない。
奄美群島には約3万年前から人が住みつき、縄文時代から日本本土との交易がおこなわれていた。
733年(天平5年)の第10回遣唐使は、奄美を経由して唐へ向かっている。
大きな悲劇はいまから400年も前に起こった。
1609年、津島藩(現在の鹿児島県)薩摩の軍勢3000名は、100余艘の船団を組み、奄美諸島、沖縄諸島を侵略していく。
武器を持たない島民たちを「棒から火の出る武器(鉄砲)」を向けて虐殺し、植民地化した。
島津藩は政治的利害から、「奄美は琉球ではない、大和でもない」という矛盾した規定を設けた。
島津藩は大阪の市場で高い値で売れる「奄美の黒糖」奄美に黒糖を強制し、島民たちの食糧自給の土地はすべて、砂糖きび畑に変えられ、見返りに米を配給するが、島民たちは搾取と飢えに苦しんだ。
「奄美の黒糖」で蓄積した富が明治維新の軍資金となった。
我々が享受した日本の近代化は、奄美の人々が流した血と涙に支えられていたのである。
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日本の敗戦と同時に米軍の統治下に置かれ、日本本土への航路も遮断される。
この政策によって換金作物や物産の販売経路が絶たれ、ふたたび飢餓の危機にさらされる。奄美群島祖国復帰運動は激しさを増し、1951年(昭和26年)から日本復帰を願う署名が集められる。
マハトマ・ガンディーの非暴力運動にならい集落や自治体はハンガーストライキを行い、小中学生が血判状を提出するまでになる。
1953年(昭和28年)奄美群島は12月25日に返還され、米国政府は「日本へのクリスマスプレゼント」と皮肉った。
歴史の荒波に翻弄された奄美では独特の文化が形成され、画家田中一村、音楽では元(はじめ)ちとせ、朝崎郁恵(島唄) 、中孝介(あたり・こうすけ)、タレントでは「ぐっさん」こと山口智充などを輩出する。
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今回の主催者マユは4人の子供がいて、3人を自宅で自力出産した。
子供たちがママをはげまし、出産を手伝ってくれたなんて、最高の体験だね。
マユはシュウ(11歳)、ソラ(9歳)、カエデ(5歳)、アオイ(3歳)を女手ひとつで育て、介護の仕事をし、福島の子供たちをサポートする活動もしているスーパーママだ。
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今日のライブ会場は1年前にオープンした「マブライム」だ。
オーストラリアとニュージーランドでワーキングホリデイをしていたタクトが店長をしている。
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タクトはバンドを組み、ギターの森くん、パーカッションの山北くんがサポートする。
シンプルであったかい気持ちになる歌だった。
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1.雲のうえはいつも晴れだから
2.敗北ジャンケン
3.ハイボクノウタ
4.ほめほめ忍者道
5.割りばし切り
6.Believe
7.勇者の石
8.In the name of love
9.ウレシパモシリ
10.PUZZLE

11.The profession
12.Hello my mom!
13.背中
14.これがわたしの家族です
15.家族(パーカッション:山北)
16.MOVE! MOVE! MOVE!(アンコール。パーカッション:山北)
17.なんくるないさ(アンコール。パーカッション:山北)
18.ありがとう(アンコール。パーカッション:山北)
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鹿児島で佐藤さんオペラにきてきれた人もたまたま奄美にきていて、ライブにかけつけてくれた。
看護学校の先生スガコちゃんは「親業訓練」というものを広めている。
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親というのも一つの職業であり、スキルを学ばなくてじゃいけない。
子供を虐待してしまう親やアルコール依存、離婚や再婚の相談など、寝る間を惜しんでみんなを支援している。
たとえば相手との会話で、「でも」や「だけど」からはじめるんかなく、「そうだったんだね」と受け入れる言葉からはじめるなど、実践的な知恵だ。
お盆に集まった親戚みたいに家族的なライブだった。
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※奄美大島グルメ情報
龍郷町にある「島とうふ屋」はすばらしい。
手作りの豆腐や豆腐コロッケなどのお惣菜もテイクアウトできるし、店内で食べる料理も絶品だ。
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同じく龍郷町の薪石窯パン 「麦の実」もこだわりのパン屋だ。
溶岩石でできた窯で厳選した島の食材でつくられたパンはなんとも芳ばしいコゲ具合だ。
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ライブスケジュール
幻冬舎文庫「COTTON 100%」発売記念AKIRA絵画販売中(No1.2.3.5.8が売れたので残り5点早い者勝ち)
著作ページ
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