空港ランナーの孤独@札幌 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

6月17日(月)
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「鹿の飛び出し事故のため、恵庭ー千歳間の高速道路が通行止めだって!」
みんたるライブの主催者はっちゃんが車で送ってくれるので、「やった~余裕じゃーん」と、札幌No.1のパン屋「ルルド」やジャンブルストア(古着屋)に寄ってもらった。
だが鹿し、鹿らずんば、鹿なら、鹿たない。
恵庭で高速から一般道に降りる車で渋滞が起こっていた。
13:30の飛行機まで15分くらい鹿ない。
普通ならここであきらめたり、パニクったりするのだが、今のオレはちがうのだ。
「ふぉっふぉっふぉっ、オレの走りを見せてやる!」
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数日前からロードトゥホノルルへの道を走りはじめたオレは、北大でトレーニングを開始した。
6月8日。1.95km。27分28秒。時速4.25km 。平均ペース1km14分07秒。
6月11日。3.91km。39分26秒。時速5.95km 。平均ペース1km10分05秒。
6月13日。2.09km。19分33秒。時速6.42km 。平均ペース1km9分27秒。
6月16日。5km。34分43秒。時速8.64km 。平均ペース1km6分57秒。
最後は北大の外周を一度も歩くことなく走り切った。
しかしこれは42.195kmの「サブ5」(4時間台)タイムである。オレは54歳フルマラソン初挑戦で無謀な「サブ4」(3時間台)を目指す。
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これから半年間で時速11kmにまであげていかねばならぬ。
オレは上半身をリラックスさせ、肩甲骨を閉め、骨盤を前傾させ、時速11kmでスカイマークのカウンターへ走った。
スタッスタッスタッ!
おおー、車にひかれた鹿の魂が乗り移る。
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スタッスタッスタッ!
「いそいでください、すでに搭乗がはじまっています」
ボーディングチケットを握り、搭乗検査をぬける。
スタッスタッスタッ!
いつもならダッシュしては疲れて休んでいたのに、まったくペースは落ちない。
スタッスタッスタッ!
一番はじにあるゲートに到着すると、もう全員が乗り込んでいた。
「お客様が最後の搭乗者です」
スタッスタッスタッ!
ぎりぎり乗れたー!
もしオレがランナーのトレーニングをはじめていなければ、絶対乗り遅れていたはずだ。
ユク・カムイ(鹿の神様)は、オレをランナーとして目覚めさせるために命を落とされたのかもしれない。(なんでも都合よく解釈するねえ!)
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※札幌グルメ情報。
これぞ札幌の奥座敷。むっちゃ美味くて、びっくりするほど安い中華「中国東北飯店」を紹介しよう。札幌には「東北飯店」という名の店が3軒あるから、まちがえないように。一番ボロくて、一番美味いのがここだ。
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なんとフカヒレスープが100円って、おい! 水ギョウザ(250円)は札幌一美味い。焼きも美味い。ここの名物ジャガイモと豚炒め(650円)。鳥とエビの2色唐揚げ(650円)。メインはドーンとカニ料理(1200円)。
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絶品ブイヤベース(トマトスープの海鮮鍋)の店「黒板キッチン ニコ」もすばらしい。
なんでもできるフレンチやイタリアンより、「これ一本で勝負します」という洋食屋が好きだ。
ご夫婦でやってる小さな店で、黒板に定番メニューが書いてある。
エビのガーリックオイル煮と前菜の鳥ささみのジェノベーゼソース、豚のほほ肉の赤ワイン煮込みもはずせない。メインのブイヤベース(900円)はワタリガやムール貝、アサリやエビのだしがたっぷりで奥深い味わいだ。
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グルメ激戦区札幌のパン屋トップ3といえば、「ルルド」、「アンジュ」、「パン吉」だ。
どの店も営業時間前にパンが売り切れてしまうほどの人気店だ。
個人的な好みだが、オレは「ルルド」(Boulangerie La fontaine de Lourdes)が好きだなあ。とくにとがったバケットとガレット(パイ)、全粒粉のクロワッサンなどがお勧めだ。
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