本物の平等とは@岩見沢 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

6月4日(土)岩見沢「MPホール」

オレの借りているウィークリーマンションから歩いて5分のところに北海道大学がある。そこで6月2日~5日まで学祭がおこなわれている。
北大祭では多国籍の学生が屋台を出していて、日本じゃ珍しい国の料理が食べられると聞いた。これは行かねばなるまい!
ブルガリアのソーセージ、ポーランドの酢キャベツと肉の煮込み、マダガスカルのトマトカレー、モンゴルの羊肉の餃子。オレも食べたことない料理が世界一周しなくても北大の敷地内30m圏内で味わえた。
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主催のこよこよは今年2回目の主催でオレを岩見沢に呼んでくれた。
1月にやった「Strawberry Jungle」も最高のライブハウスだったが、今回の「MPホール」もすばらしいスペースだ。
音響も照明もスモークの演出効果もばっちりだ。前回はスモークでジョニーさんが見えなくなるという笑い、じゃなくてアクシデントが起きたので今回は軽めにお願いします。
こんな最高の場所を用意してくれると元バンド魂が燃えてしまう。
リハーサルからノリノリで歌いすぎて疲れちまった。本番まで調子の良い喉を保たなければのう。

今日のオープニングアクトは本格的なオールディースバンドの登場だ。「Mustard oldies club band」はジョニーさん率いるバンドで北海道で活動している。リーゼント姿がしぶいシンゴさんがリードギターとヴォーカルをつとめ、
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ベースのノリコ、
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21歳になったばかりのYUNAが華を添える。YUNAは「彩結の風」ジェーンの娘だ。50年代の音楽など聞いたこともないYUNAにとっては新鮮なオールディーズナンバーをハツラツと歌いあげる。その姿におじさん、おばさんは胸キュンだ。
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ジョニーさんは学生時代岩見沢に住んでいたことがある。当時高度成長期の時代、農協とJRと炭鉱が競いあってクラブやキャバレーに金をおとしていた。今は商店街もさびれて人通りも少ない静かな町になっている。
ジョニーさんと同世代のこよこよや観客が煌びやかな岩見沢の夜ながれていたオールディースナンバーにディスコ通いの時代をおもいだしフロアで踊りだす。
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おおっ、あれは亜米利加の伝統芸能、津井巣都(ツイスト)ではないか!
まずは長老ジョニーを休ませるため、AKIRAソロからはじまる。
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1、 ウレシパモシリ
2、 くしゃみをした朝
3、 祝福の歌
4、 敗北の歌
5、 Fin del Mundo
6、 祈りの歌

「今日はフランスから大物シャンソン歌手、エビット・ピラフさんがスカイマークにのってかけつけてくれました」(スカイマークって国内線だろ!)
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金髪のロン毛にサングラス、しかし銀ラメのジャケットはどこかで見たことがある。なぜか歌登豊という演歌歌手と同じ衣装だ。
ピラフさんは本格的なシャンソンで観客を魅了したあと、通訳を通してこう言った。
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「日本のシャンソン、演歌のメロディーにのせて、ムッシュAKIRAの曲名をちりばめた新曲を作ってきました。この歌に何曲分のタイトルが隠れているか当たった人には、私の手づくりのシュークリームをプレゼントします」
「氷雨」に似たジャポネーゼ・シャンソンにはなんと14曲ものタイトルがちりばめられていた。
正解した8人にピラフさん手作りの「シュクレム」が配られたが、その箱って札幌のフルーツファクトリーだろ!

後半はAKIRA with Johnnyである。
「さっきそこで金髪の人とすれちがったんだけど、誰?」ドラムにもどったジョニーが言う。
「今日は一人3役でたいへんですね」オレが突っ込む。
「いや、あくまでロカビリーバンドと2役ですから」
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7、 だいじょうぶマイフレンド
8、 車椅子のうえの魂
9、 きみを讃える歌
10、 The Profession
11、 家族
12、 Hello my mam!
13、 MOVE! MOVE! MOVE!(アンコール)
14、 空の約束(アンコール)
15、 ありがとう(アンコール)

車椅子にのったブレーブハートたちが最前列で踊る。
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健常者も障害者もいっしょに手をつないで歌う。
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この空間にはいっさいのボーダーが消えていた。
肉体という貸衣装を透かして40人の命の火が燃えていた。
いっさいの情報を捨て、赤ちゃんのようにクリアーな目で人を見てごらん。
どんないやなやつもいいやつも、どんなイケメンやイケイケガールも、金持ちも貧乏人も、ナイキのスニーカーが運ぶ魂も、車椅子が運ぶ魂も、
まったくの等価だ。
これが本当の「平等」であり、
賃金格差や地位や名誉や肉体のルックス(貸衣装)と「平等」はまったく関係ないのだ。
大統領だろうが、ホームレスだろうが、アイドルだろうが、ブレーブハートだろうが、聖職者が、犯罪者だろうが、子供だろうが、老人だろうが、
まばゆいばかりの光につつまれた命を、
誰もがもっている。
それに気づけ!
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主催のこよこよ、スタッフ ショウ、ショウワ、ナル、リョウ、カメさん、
最高の命の夜に乾杯!

New 天の邪鬼日記-110604yakitori打ち上げで美唄の焼き鳥に乾杯!