主催者「チーム宮古」の大活躍で、ラジオ、テレビ、新聞の取材をゲットしてくれた。
マスコミにまで主催者が働きかけてくれるというのはすばらしい。
「宮古パラダイス」という熱帯植物園のなりにある「ＦＭ宮古」へいく。
ここは三年前オンセンズで初出演して以来３度目である。
「はい、今日のゲストは、全国をライブでまわっているＡＫＩＲＡさんをお迎えしました。もう宮古は４回目だそうですね。こんな辺ぴな島というか、なぜ宮古に何度も通うんですか？」
「ぼくは世界７０カ国を旅してますが、宮古は世界の中心といってもいいくらい魅力的な場所ですよ」
「ええー、せ、世界の中心ですか！？（笑）」
「美しい海や自然の磁石のような求心力もあるし、音楽やスピリチュアルな伝統も残っています。『たから』のてびちもあるし（笑）、なにより人がいいんです！」
宮古の魅力とライブの宣伝を語り、最後に「家族」を流してもらった。
つぎのライブまでちょっと時間あったので、宮古でいちばん美味しいパン屋『空猫十字社』（電話０９８０－７３－５２０８）へいく。
あまりにうまそうなパンばかりなので、大量に買い込んでいたら、女性オーナーが水を使わずワインのみでつくったパンをくれた。
ううむ、早く食いたい。優雅なピクニックではなく、駐車場の草に座りこみ、餓鬼のごとくむさぼり食う。
おい、シンナーじゃねえぞ！今日のライブは去年も夏祭りに出演した漲水（はりみず）学園である。（2007.8.のブログ）
お化けの出そうな体育館には「集団指導室」という怖い看板がついている。コンセントも死んでるし、ステージの床下も見えている。来年立て替えるらしいオンボロ体育館だが、今日のライブのために職員や子供たちが一生懸命掃除をして床をピカピカに磨き上げてくれた。こういうなにげない思いやりに感動してしまうのよね。
海の見える窓側をバックにセッティングしてると、なつかしい子供たちがワイワイはいってくる。
あけぼの学園（知的障害者更生施設）、漲水学園（児童養護施設・知的障害児施設）、宮古養護の保護者と子ども、ぜんぶで７０名を超える大賑わいだ。テレビや新聞の取材もきてるのでみんなはりきっている。
１、 サンガイ ジウネ コラギ
２、 愛のカタチ
３、 イジメ
４、 Brave heart
５、 シーサー
６、 Happy birthday
７、 家族
８、 Hello my man
１０、なんくるないさ
１１、だいじょうぶマイフレンド（アンコール）
最初はお行儀よくきいていたみんなも、Ｔ君の絶妙なタイミングの掛け声で雰囲気が変わる。「いいんだ、いいんだ、もっと騒いでも、楽しんでもいいんだ」というノリになった。これですよ、これですよ、チャリティーライブのおもしろさは！
沖縄限定「シーサー」や「Happy birthday」は全員で大合唱する。
「ほらほら、声が小さい人たち。そこ、さぼらないで」
オレがあおると、みんな笑いだし、でっかい声ではりきる。
知的障害や親と住めない子供たち、父親の暴力によって母親と２年間車に閉じこもって暮らした親子もいる。いろいろな過去や背景を持っている観客たちは、初めて聴く「家族」の曲に涙を流している。
さあ、これから宮古養護の子供たちが大好きな「Ｈello my mon!」をいきますからね。彼らは前々から「アキラさんがくるから歌おうね」といってお母さんたちも楽しみにしていた。声をかけると次々に子供たちが前に出てきて、タマミ先生やむっちゃん先生の手話をまねて歌ってくれた。
やばいよ、オレもう、うれしくって泣きそう！
「なんくるないさ」は三年前に養護学校のＰＴＡ夏祭りで振り付けができ、子どもたちの大好きなのダンスのひとつになった。
会場のみんなは待ちきれずに立ち上がる。オレも立ちあがり、７０人が踊りまくる大レイブパーティーと化す。
障害や差別やイジメやトラウマを越えて、みんなの喜びがひとつになる。
生きているってのはこういうことだ！
どんな苦しみをかかえていても命ってのは平等に輝いている。
障害をもっていても心には翼が生えている。
自由になるのでなく、自由であることに気づく。
喜びを７０人で分かち合えば、７０倍になる。
そんなことを彼らはまぶしい笑顔で教えてくれた。
ライブが終わり、園長室にあいさつにいく。漲水学園の浜川副園長（浜ちゃん）と仲間園長と意気投合する。
「毎年宮古にきて、福祉イベントに参加してください！」
おおー、すごい展開。
「来年は大きなイベントでオペラをやりましょう！」ということになった。
夜は浜ちゃんの農園にみんなでいく。今日浜ちゃんが釣って、園長の仲間さんがさばいたアイゴとさよりの刺身、イラブチャーの煮付けなどゴージャスな料理が並ぶ。
毎日ライブにきてくれる有名ホテルの中華シェフ、もっちゃんも飛び入り参加し、おまけに待望の野球部（漲水学園職員）に入部することができた。
「では、おとーりまわします」
ゲゲッ、でたなあ！ やっぱ宮古はおとーり共和国なのだ。
おとーりとは、若者の「いいき、いっき」の原型でもある急性アルコール中毒への一本道である。「親」が口上を述べ、ひとりひとりに酒をついで回す。またつぎの人が親になり、口上を述べ、酒をつぐというエンドレス一気飲み大会なのである。
しかし今日は３０度の泡盛でなくビールで、しかも二人が７時から会議にいかなくてはならないので助かった。それにしてもこんなベロベロで会議に行くとはさすが宮古人はすごい。
ここでラジオでしゃべった「宮古は人がいいんです！」と言った意味がやっとわかった。
なぜオレは毎年宮古に通ってしまうのか？
初日の歓迎会でも三線民謡大会になるし、今日は子供たちとダンス大会＆学園長とおとーり大会。こういう宮古人の壁のなさが好きなのである。
ここにはオレたちが忘れていた「命のシンプルなつながり」がある。
愛ラブ・ボーダーレス・カントリー宮古！
★11/9（日）宮古島「竜宮祭」ジロー楽園（タイムスケジュール）
AKIRA出演16:30～
★11/10（月）宮古島ハンセン病施設「南静園」チャリティーライブ
14:30～
★11/11（月）宮古島「バナナアイランド」ソロライブ
TEL 080-3246-0399
開場19:00 開演19:30
★11/13（木）波照間島「あやふふぁみ」（ぱなぬふぁ）ソロライブ
開演20:00 チケット1200円（ドリンク別）
★ 11/15（土）石垣島「カフェ・タニファ」ソロライブ
石垣市大川188. Tel.0980-88-6352
開場20:00 開演20:30 チケット1500円（ドリンク別）
★ 11/16（日）「うるべ」ソロライブ
石垣市字新川2425－10－101 Tel. 0980-83-9070
開場21:30 開演22:00 チケット1500円（ドリンク別）
★ 11/17（月）「ネグリル」ソロライブ
石垣市石垣267 Tel.090-3342-5245
開場21:30 開演22:00 チケット1500円（ドリンク別）
※１０月１９日に宇都宮「ギャラリー悠日」でおこなわれた、やよいオペラ「命の火」発売中です。
欲しい方は
名前、郵便番号、住所、電話番号を明記の上
nekotalo@ir.namaste.jp
まで、メールください。
料金はＤＶＤが2000円、送料200円です。
ＤＶＤ到着後、一週間以内に振り込んでください。
※１１月１日に荻窪「BUNGA」でおこなわれたオペラ「ぼくを生んでくれた神様」が大好評につき、その場に居合わせてくれたたくさんの人から母親に見せたい、苦しんでいる友達に送りたいという要望が多かった為に限定４０枚でＤＶＤとすることになりました。
料金はＤＶＤが2000円、送料200円です。
★お問い合わせはこちらに↓
watarigarasu163@yahoo.co.jp（ダイのアドレス）