広島お好み焼き道 | New 天の邪鬼日記

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小説家、画家、ミュージシャンとして活躍するAKIRAの言葉が、君の人生を変える。

9月10日(火)広島「アプリシエイト」(昼)。「フライングキッズ」(夜)。
朝8時50分ののぞみ63号にのり4時間、12時56分に広島に着いた。
着いた30分後には労働である。
前回もお世話になったチエちゃんとパーカッショニストのトクさんが車で迎えにきてくれ、さっそく昼のライブ会場にむかう。
アプリシエイトはJR横川駅の川沿いにある素敵なカフェだ。
おおー、なつかしのチヨ&ヒロミ夫婦もきてくれる。もう2歳近くになる天馳(そらち)はお腹にいるころから「Hello my mom !」を聴かせてオレが胎教してきたので、年に1度成長した天馳を見るのが楽しみだ。
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今日は夜のライブにこられない奥様たちをはじ、め、おいしいスイーツとつまみながらライブを楽しもうという企画で30人ほどの観客が集まってくれた。
セットリストも女性仕様だ。
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1、 マーマレードスカイ(トクさん:シェイカー)
2、 Hello my mom !(トクさん:シェイカー)
3、 愛のカタチ
4、 ぬちどぅ宝(トクさん:シェイカー)
5、 祝福の歌(トクさん:シェイカー)
6、 Born to love
7、 背中(トクさん:シェイカー)
8、 Life is beautiful
9、 家族

これはもう言うにおよばず、涙涙のヒーリング大会。
日ごろから人に言えない苦労をかかえる女性たちがスイーツを食べながら嗚咽するというすさまじい光景だった。チーズケーキをのどにつまらせて悶絶死する人が出なかったのが不思議なくらいの「慟哭のスイーツ」ライブだった。

さて、オレは広島で悶絶死するのなら、お好み焼きをのどにつまらせて死にたい。
1000軒のお好み焼き屋を制覇した「オコノミスト」横山君の働く「ふみちゃん」(中区堀川町1-20。電話082-542-8777)にいく。
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横山君は日本で唯一のお好み焼き評論家で、本も書いてるしテレビにもよくでている。なにごとも一芸を極めるとすごいのだ。
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王道はやはり「そば肉玉」(750円)でしょ。
2メートル以上もある鉄板でオコノミストが心をこめて焼いてくれる。まず薄く粉をしき、群馬県嬬恋村産のキャベツをたっぷり盛り、てんかすと鰹節の粉、焼きそば、豚のばら肉をのせる。ひっくり返し、ヘラで押さえながら焼きそばをほどよいカリカリ加減にする。片手で割った卵を丸く伸ばし、そのうえにのせる。おたふくソースをぬり、青海苔をふりかけて完成である。
オコノミスト横山は、オランダ人職人がつくった特製のヘラを貸してくれた。
ヘラに親指をあて、約3センチ幅で切る。
080910okonomiyaki1左が普通のヘラ、右がオコノミックアニマルのヘラ
おおーこの美しき断面よ!
地層のエロティシズムよ!
粉とキャベツとそばと豚と卵のハーモニーよ!
広島のお好み焼きは、究極の庶民芸術である。
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