昨日の夜ベース担当のリュウから電話があった。
「新曲のUngonditional loveはいいですねえ」
「あれはソロＣＤにもいれちゃったし、オレのなかではもう新曲じゃないの。あれからさらに新曲ぼんぼんつくっちゃってるからね。リュウが知らない曲だけでも、Merry christmas childrenでしょ、Star childでしょ、Brave heart でしょ、Aloneでしょ、Dancing BUDDHAでしょ、テオナナカトルでしょ、Jump ! Jump ! Jump !でしょ、ぬちどう宝でしょ、Blinkersでしょ、LOVE & PAINでしょ、Life goes onでしょ、人の一生屁のごとしでしょ……」
「えーマジっすか。つくりすぎですよ。ベースおぼえるのが追いつかないじゃないっすか」
「う～ん、タケちゃんがアレンジする前にせめてコード進行だけでもおぼえておいたほうがいいかも」
「んじゃ明日の夜から日光いきますよ。お願いだからこれ以上新曲はつくらないでくださいよ」
「なこと言ったって、勝手に降ってくるんだからしょうがないじゃん。でもまあ、リュウのために自重するよ」
とか言って、今日またつくっちゃいました～！
スローバラードの美しいメロディーである。「fragile（フレジャイル）」とは、宅急便のシールで「こわれ物注意」とか貼ってあるでしょ。あれですよ、あれ。
アンディー・ウオーホルが６０年代におこなったパフォーマンスで、イーディーなどモデルたちの服に「fragile」のシールを貼るというのがあった。イーディーはまさしく麻薬中毒で「こわれ物」になっていった。
ある時インタビューアーがアンディーに場違いな質問を浴びせたことがある。
「あなたにとって愛とはなんですか？」
アンディーは一瞬皮肉屋の仮面を捨てて真剣にとまどった。
「愛なんてぼくにはむずかしすぎてわからないよ」
「fragile」
愛なんてわからないよ
ぼくにはむずかしすぎてうつむくだけ
ああ君は去ってゆくんだね
なにもできない僕がやるせないよ
自分に正直に生きることは
とてもむずかしいことだね
君を傷つけた君を悲しませた
僕は大人になれなかった
Wow wow Love is fragile
Wow wow Love is fragile
手をふれた刹那くずれてゆく
愛はこわれ物
約束はできないんだ
自分にうそはつけない不器用すぎるね
ああつないだ手がはなれる
矛盾だらけの僕を許しておくれ
心のままに生きるってことは
とてもわがままなことだね
君を見なかった君を聴かなかった
僕は甘えるばかりだった
Wow wow Love is fragile
Wow wow Love is fragile
手をふれた刹那くずれてゆく
愛はこわれ物
明日なんて決められない
誰も独占できない自分の心さえ
ああ君が小さくなる
偶像じゃない僕はただの弱虫さ
今を見つめて生きるってことは
誰もわかってくれないことだね
君を愛してた君を抱きしめた
僕は僕の愛し方で
Wow wow Love is fragile
Wow wow Love is fragile
手をふれた刹那くずれてゆく
愛はこわれ物