ついに皆勤賞だぜ。このブログも引っ越したばかりは他人の部屋みたいだったが、１ヵ月もいるとだんだんリラックスできてくる。はじめは肩に力がはいって濃い内容ばかり書いていたが、最近はギャグも増えて天の邪鬼日記本来のペースにもどってきたなあ。
昨日の夜中、地震で倒れた建物の下敷きになる夢にうなされた。ぼんやりとした意識の中で「やった金縛りだ！」って目覚めると……
胸のうえに猫がのっていた。
２５歳くらいからほとんど金縛りになったことがないので、あこがれるのだ。子どものころは死んだおばあちゃんや包帯を頭に巻いた男があらわれたりして、よく金縛りになった。
新旧ふくめて金縛りに関するメールをいくつか紹介しよう。
デザイン案をクライアントにぼつられたため２日徹夜がつづいたんで、くるかなと思ったら、やっぱりきました。
自分の上で見知らぬ子どもたちがうえで飛び跳ねているんです。子どもがジャンプするたびにうっすらとした影がうごき、着地した感触がハラにどっしりきます。（神奈川県Ｋさん）
全身痺れて目以外動かなくなって、目開けると天井に青いソファーが張り付いているの。
目閉じると体がぐるぐる回転してすごいホワイトノイズが耳をつんざく。
一日目は面白がってたけどさすがに三日続くと怖い。
どうしよう。
昨日は４歳の女の子が出てきて、てっきりどこかから連れてきたんだと思ってた。しかも、彼女が二階建てベッドによじ登ろうとしてたのを助けた感触がはっきり手に残ってたから、「まちがいねぇ！」と。（北海道Ｔさん）
昨日は一晩に３回なりました。大人になっても金縛りにあうって異常ですよね。（千葉県Ｍさん）
よしよし、「必殺、金縛り解き」の術を伝授しよう。
金縛りは眠りの「ずれ」から生じる。
レム睡眠（REM=Rapid Eye Movement=目が素早く動く）は眠りが浅く、脳波が持続する時間が短い。体は眠っているのに、脳は起きている状態である。レム睡眠は一晩に約４回あるといわれる。1回目は5分、2回目は10分、少しずつ長くなっていく。体が起きる準備を整えていない２、３回目のレム睡眠時に目覚めてしまうと、「金縛り」になりやすい。
幽霊や幻覚は目が開いてないときに見る。意識の中では目が開いていると思っても実際は開いてないことが多い。
覚醒寸前の夢は強いリアリティーをともない、夢と現実の境をあいまいにし、「現実夢」として意識される。それに輪をかけて体が動かない恐怖が幻覚を増幅する。いわゆる幽霊やバッドトリップをつくりだすのだ。
さてさて「必殺、金縛り解き」の術である。
レム睡眠時には末端神経のほうが動かしやすい。意識を手の指に集中して曲げてごらん。あらあら不思議、首も動かないのに指は動くじゃん。
１本、２本と曲げていったら、手首をまわしてごらん。
そうそう、つぎはひじをゆっくりと曲げ、
肩を動かして腕をふとんの外に出してみる。
もうこっちのもんだ。
首を左右に振り、
目をぱっちり開けると、
幽霊は消えている。
ええーっ、まだいるって！
それゴーストじゃなくって強盗ストーカーだから、
キンタマを電気コードで縛りあげろ。
エンジョイ、金縛り。