「仮面ライダードライブ ドライブサーガ 仮面ライダーハート」は、2016年11月26日に、オリジナルビデオとして発売された、「仮面ライダードライブ」のスピンオフ作品である。
「仮面ライダーマッハ/仮面ライダーハート」という一作品の前編にあたる。
2017年6月11日に、東映チャンネルで放映したものを、1月4日に見た(BDレコーダーを購入したため、一時的に東映チャンネルが見れた)。
個人的に、放映中は、そんなに「ドライブ」には思い入れを感じていなかった。
ただ、放映終了してから2年経ったことで、懐かしさを感じた。
ロイミュードとの戦いが終わって3年後、詩島剛がチェイスを蘇らせようとしていた実験で、何故かハートが蘇ってしまう。
そして、108体のロイミュードのデータの破片が集まったバグ=ロイミュード5886が出現する。
ロイミュードとしての誇りを持つハートは、現さんと一緒に5886を追っていく。
ハートと一緒に、ブレンとメディックも、ハートの中で復活するのだが、3人のやりとりがすごくよかった。
進ノ介は、変身しないものの、ハートを蔭ながら見守っているという形で出てきたのは、その後の竹内涼真氏が売れっ子になっている現状を考えると、それだけでも十分という感じはするが、テレビ版のハートと進ノ介との関係を思うと、物足りない感はあった。
ただ、ハートと現さんという、一見あまり考えつかない二人が、軽妙なストーリー展開の中で、心を通わせていくストーリーはとても面白かった。
「泊進ノ介とまた違った人間の友達ができた」というハートの死に際の台詞が印象的だった。
あまり思い入れを持っていないと思っていた「ドライブ」のスピンオフ作品であったが、とても面白かったし、自分の中に、ドライブのキャラクターたちへの思いが実はあったことに気づかせてくれた作品であった。