不思議少女ナイルなトトメスについて | 北条明の世界

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愛ある限り戦いましょう!

「不思議少女ナイルなトトメス」は、1991年に放映された、堀川早苗さん主演の特撮作品である。

所謂東映不思議コメディーシリーズの第12作目である。

 

なお、テーマは、厳密には「特撮」なのかもしれないが、自分にとっては、「トトメス」=「堀川早苗さん」という感じなので、そうしている。

 

自分は、あまりコメディーが好きではなく、放映当時の年齢の問題もあるが、「がんばれ!!ロボコン」も見ていない。

不思議コメディーシリーズも見ていなかった。

「ペットントン」のあたりで、「宇宙船」で取り上げられたこともあって、意識はするようになったが、見ようとまでは思わなかった。

第7作の「おもいっきり探偵団 覇悪怒組」が、たぶん「宇宙船」で面白いって紹介されて、途中からだが、見ることにした。

少年探偵団っぽいスタイルを取りながら、敵役の魔天郎(実は落合先生)が人間として大切なことを教えてくれるというのが斬新で、ストーリーも面白かった。

そのまま、「じゃあまん探偵団 魔隣組」も見た。

「覇悪怒組」の方が、個人的には好きだったが、そのまま見続けていた。

そして、「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」になった。

「覇悪怒組」はメインライターが江連卓氏、「魔隣組」は大原清秀氏である。

正直、その当時の自分は、浦沢義雄氏の脚本回だと、「あーあ」と思っていた。

まだ、自分の中で、浦沢ワールドを受け入れきれていなかった。

だから、「ぱいぱい」は、浦沢氏がメインライターに戻ったため、最初は、探偵団シリーズが続けばいいのにと思っていた。

しかし、小沢なつきさんと斉木しげる氏と高山三兄弟の特にアキラが魅力的なキャラで、見ているうちに、面白くなってきた。

そのまま、「いぱねま」も見て、完全に視聴習慣がついて、「ポワトリン」も全話見た。

そして、その流れのまま、「トトメス」を見た。

 

アイドルは、就職してからは卒業していたので、堀川早苗って知らなかった。

最初は、演技がまだぎこちない、ちょっとかわいい女の子って印象だったが、すぐにその魅力の虜になってしまった。

とにかくすべてが初々しかった。

以前も書いたが、当時の自分は25歳(以前のブログで24歳と書いていたのは間違い)。

今は、AKBとか地下アイドルとかに夢中になる大人もたくさんいるけれど、25歳にもなって、アイドルに夢中になっていいのかって思いがあった。

それに7つも年下の子を好きになるというのにも抵抗があった。

しかし、そんなものを覆すだけのものが、早苗さんにはあったのだと思う。

ファンクラブに入ってしまった。

 

早苗さんについては、既に別に書いてるので、これ以上は書かないが、毎週、「トトメス」を見て、早苗さんって、本当にかわいいって思っていた。

顔もスタイルも、性格が真面目でちょっと地味なところも、すべて自分のタイプだった。

こんなにドンピシャリって、アイドルでもなかなかいない。

本当に幸せな一年間だったと思う。

ただ、今思うと、やっぱり「トトメス」こそ、早苗さんが一番輝いていた時だったのだと思う。

その時間を共有できたのは、本当によかったと改めて思う。

 

当時は、だいぶなじんでいたとはいえ、まだ浦沢ワールドの本当の魅力がわかっていなかったのだと思う。

第6話、第33話(総集編)、第48話、第49話、そして最終話は、VHSビデオに残したが、他は消してしまった。

面白いけれど、くだらないし、確かに早苗さんは魅力的だけれど、全話見返すってことはないだろうと思っていた。

実際に、残してあるVHSビデオも25年見ていない。

 

昨年2016年12月26日から、東映特撮YouTubeOfficialで、「不思議少女ナイルなトトメス」の配信が始まった。

自分は、昨年の夏まで、ネットの動画を見ることはほとんどなかった。

それが、「レッドマン」が話題になって、夏に配信済みのを再配信するのを知って、「レッドマン」を見始めた。

そして、東映特撮YouTubeOfficialの存在を知り、「ジャイアントロボ」から見始めた。

そんな時に、「どきんちょ!ネムリン」の後番組が、なぜか7作とばして、「トトメス」であることを知った。

25年ぶりに見ることにした。

それにしても、東映特撮YouTubeOfficialを知って、半年くらいで、「トトメス」が配信されたというのも、すごいタイミングがよかったと思う。

 

25年ぶりに見る「トトメス」、改めて、早苗さんの素晴らしさを再認識した。

今の自分が見ても、本当に魅力的である。

当時の自分が好きになるのも無理はないと感じた。

mixiのコミュニティにはもともと入っていたんだけど、ほとんど更新されていないこともあり、アメブロに、グルっぽを作ってしまった。

また別に書くが、実家に帰って、昔もらったはがきやファンクラブの会報を見たり、早苗さんのことを振り返りたいという思いが湧きあがってきた。

今回写真を載せた「愛ある限り戦いましょう!~不思議美少女コレクション~」は、2004年に買ったきり、ビニールも破かず(書泉で売っている特撮本はだいたいビニールで包んである)にいたんだけど、早苗さんのインタビューが読みたくて、13年ぶりに開けた。

 

2話ずつ配信されていたんだけど、とにかく、次の配信が楽しみだった。

そして、本放送当時はわからなかった「トトメス」の本当の魅力がわかった気がする。

確かに、わざと過激でくだらなくしている感はあるんだけど、見終わった後に、心がほっこりした。

毎回、エンディングの早苗さんの歌を聴きながら、「なんかよかったな」って感じていた。

それは、今だから感じる懐かしさの影響もあるかもしれない。

 

配信を見ている最中に、「トトメス」をまた見たいという気持ちが、どうしても抑えきれなくなって、配信後1か月も経っていない1月13日に、DVDを購入してしまった。

東映の罠にかかってしまったのかもしれない。

ただ、ヤフーショッピングの画面で、「在庫僅少」とか出ていて、その時は在庫がなくなったらどうしようと思うくらい、どうしても欲しかった。

今は、いつでも「トトメス」が見れる、早苗さんに会えるという安心感がある。

また5年後くらいに、毎週1話ずつ大事に見ていきたいと思っている。

 

配信が終わって、もうじき1か月になる。

自分の中では、まだ「トトメス」への思いが続いている。

本当に、いろいろ感じた半年間だった。

配信してくれた東映には、心からありがとうという思いでいっぱいである。

 

ただ、この前思ったんだけど、本放送当時と違い、映像の早苗さんは、今はいない。

あれから25年も経ってしまった。

会いたくても会うことはできない。

あの当時、もっと早苗さんに会いに行けばよかったと本当に思う。

でも、考えようによっては、何回かでも会いに行って、少しだけど言葉を交わして、握手もしてもらえたことは、とても大切な思い出だし、同じ時間を少しでも一緒に過ごせたのは本当によかったと思っている。