現代こそ希望
ウルフハンター赤ずきん
誰もが知る童話の「赤頭巾ちゃん」をヴァンパイアハンター系の話に脚色したファンタジーアクション。この童話に登場して狼に喰われる祖母も母も猟師も一家は英雄的な人狼ハンターという設定で舞台は人狼に支配された暗黒時代の中世ってな感じで人狼に抗って戦う訳だが群を率いる候補に挙がった人狼の王子は赤頭巾に恋をしているという内容でロミジュリ的な要素まで欲張りに詰め込まれています。とにかく派手なCGのアクションで見せるやり方は典型的な近年の娯楽ロシア映画って感じで明らかにスタイリッシュなヴァンパイアハンター系で2000年代からヒット作を出し続けてるベクマンヴェトフの影響が見受けられます。あえて武器を斧にして肉弾戦で怪物の集団をブチ殺す体技とか、まんま『リンカーン秘密の書』を連想させられます。ただ割と最近のロシア映画にしては人狼などのキャラの行動原理が西洋的合理性よりも美学に起因してるって意味では古典ロシア文学に通じる気質を残しています。この手の特徴は庶民感覚からすると心地良いロシアの文学や演劇の伝統文化に基いた様式美だが欧米的価値観に毒された頭では分り辛く今作の終わり方も唐突に感じるかもしれないが伝統的テーゼで合理性を吹き飛ばした方が気持ち良い表現も東にはあるのです。
いわゆるタイムリープ系は世界中の商業映画で流行っている訳だが、この作品でも後半は現代にタイムスリップするというトンデモ要素があったりします。ただ近年の西側作品と大きく違うのは異世界の方が絶望的な暗黒時代であり現実の方が希望に満ちているって所。鬼畜米やジャップのような外道による経済侵略と収奪から脱した世界は健全に発展しつつあるが腐敗堕落した西側は自滅に向かいつつあります。ただただ既得権にしがみついていた無能国民ジャップは価値を産む事ができず30年以上負け続け鬼畜米は能力で勝てないから東側を暴力で捻じ伏せようとしたが今や暴力でもロシアに敵わず世界は西側による迫害から解放され希望に満ちている。その一方で西側は自業自得で既得権を失い現実逃避して引き籠ってるから異世界が魅力的に描かれるのです。とにかく寡頭制金融ファシズムの中にある現在の西側メディアではロシアやアフリカやアラブやアジアに対する印象操作が酷くヘイトポルノが垂れ流されているが、それぞれの当事国で作られている作品の傾向を見れば、どちらが負け犬なのかはあまりにも明白です。