映画『バンブルビー』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

ティーン目線商法

 

 

バンブルビー

 

マイケルベイがスピルバーグの所でジャパニメーション原作で撮った変身ロボットバトルもののスピンオフ。どうも今作はティムバートン系のスタジオ出身でアニメを中心に撮ってた監督だけあってベイ作品にも増して無臭殺菌された汚しがないヴィジュアルセンスです。いかにもアニメーションのテクニックで見せるようなシーンも多く演出的に盛り上がるがベイ作品以上に作り物感がパない感じ。いかにしてオートボットたちが地球に逃げて来たかって所から冒頭でやってくれるので、むしろ本編の方がこの始まり方をして欲しかった。だがそれは現在のハリウッドのヒットの法則にはそぐわない。オプティマスのような品行方正な正義の味方は主人公たり得なくなった。この作品も主人公は等身大で目立たないティーン。

 

かつてハリウッドの脚本家たちは主人公をルークのように品行方正に描かなければいけないので本当に描きたい人間臭い魅力は相棒ハンソロや悪役アナキンに託した。だが今や劣化した米国大衆は品行方正すら好まない。むしろダメ人間が分不相応に活躍する物語でオナニーに耽りたいのだ。それはジャパニメーションと一緒。日米という歪んだ資本社会で倫理道徳知性が腐った大衆が好む商業作品を狙うには今や大衆と同じクズを主役に描かねばならない。まあ4作目以降の主人公も今作も最初の3本の主人公に比べたら随分マシ。この作品の主人公は陰キャ女子だが割と優秀で水泳の飛び込み選手として幼少時代から頭角を現していたが不幸にも父親を失って以降やさぐれています。それが近所の中古屋で惚れ込んだ車が記憶喪失状態になったバンブルビーだったってな内容。基本的には優しくて美人だから近所の男の子にも惚れられてる。

 

まあ一般的なティーンの実感に合わせてる訳だから1~3のようにスペック低過ぎるのも逆に違和感があったのだろう。とにかく有名な懐メロ流しまくって軽いノリで等身大ティーン目線から描くって典型的なハリウッド商法が何とも露骨。基本的に米国ってのはクズとバカには優しくして儲けるスタイルがデフォだから戦後ジャップのようなチンカスが好むのも無理はない。その他の真っ当な国の文化は当然ながらクズに厳しくバカには難し過ぎるからジャップは真っ当な国の文化に触れようともしない。だから拝金主義で根性腐った歴史修正国家たる鬼畜米はジャップを収奪する為のデタラメを吹き込みたい放題なのだ。