映画『女必殺拳1』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

東洋人みな格闘家

 

 

女必殺拳

 

タランティーノも大好きな東洋産のグランハウス系。昔ハロウィンの日に隣人の芝生に立ち入った日本人留学生が射殺されたなんて事があったが、この手の映画でしか東洋人を見てない白人ならば撃って当然。東洋人みな超人的格闘家!みたいな世界観。撃ち殺さなければ素手で腸を引きずり出され拉致られシャブ漬けのモルモットにされてしまうとパラノイアを抱くのは当然だろう。ってえかいい年こいて子供に混じってお菓子を貰おうとした服部氏の平和ボケした幼稚さは日本の恥。逆にこの手の映画もパターン化されたアクションだけを楽しみたい幼稚な層をターゲットにしてる訳だが。

 

ちなみに私が子供の頃には近所に少林寺道場があって友人も通ってた訳だが今思うと少林拳って奴は本来門外不出であり他の流派の人間でマスターできたのは明王朝の残党たる伝説の武術家ハンカーロ位だった訳で、そう考えるとあの手の道場はブームに便乗して名前を使っていただけなのだろう。この映画でもヒロイン側の味方が少林寺道場で、そこで鍛えられた仲間たちが活躍する訳だが、そいつらや悪役側の肩書とかにしてもハッタリヤンキーのタンカ並に胡散臭い。そんな禍々しさこそがこの手のグランハウス系の魅力なのだろうけど。