映画『ブレードランナー2049』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

アンドロイドは電気羊を出産するか

 

 

ブレードランナー 2049


ヴィルヌーヴの初期作品に手を出したら、その世界観があまりにリドリースコットを連想させる空気感があったので今作にも手を出してみました。ハリソンフォードとルトガーハウアーという米蘭2大スター共演で話題になった古典SFの続編です。タイトルにある通り前作から30年後が舞台。前作で刑事と駆け落ちしたレプリカント(短命に作られた人造人間)が亡くなる間際に出産をしていたという驚愕の事実を掴んだレプリカントの刑事が真相に迫るうちに自分が本当にレプリカントなのか植え付けられた記憶に疑問を持ち始めるってな話。原作やオリジナル版や完全版を見ると確かに彼女は比較的長生きではあったがレプリカントとして描かれている訳だがディレクターズカット版を見る限りにおいては必ずしもレイチェルがレプリカントであったという裏付けがないので「もしかしたら実は人間だったから出産できたのかも」と妄想しながら見てた訳だが、その辺は明かされていない。ただ「レプリカントでも出産できたなら人間なんていらねーじゃん」と反乱を起こそうとする連中に巻き込まれるってな展開。事の真相を探る刑事はやがて30年前に姿を消した元刑事に出会う。ってな訳で満を持してハリソンフォード登場。

 

立体投影されたエルヴィスのステージをバックに主人公とバトる。ってえか『SWep7』にしても、いい加減ご老体に鞭打つようなアクションシーンは止めて欲しい。ただ一方的に殴るってだけでも俊敏に動こうとすれば心臓にも負荷がかかるのだから。それもやり返されないって不自然過ぎです。レジェンドのオーラがそうさせるって所だろうか。ただ彼の仕草は相変わらずユーモラスで魅力的。基本的に気取り屋でケンカでもストリートではなくボクシングスタイルに構える訳だが微妙に抜けていて浮いちゃってる事に本人だけ気付いていないって感じが、こんなにも歳を食っても「見ていて楽しい奴」とルーカスに抜擢された頃とほとんど変わっていません。