映画『エイトレンジャー』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

エイトレンジャー

 

 

 

100人いれば大丈夫

 

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「スーパーヒーロー、100人いれば大丈夫」因幡物置ネタで舘ひろし。ヒットメイカー堤が今回は戦隊ヒーローモノをネタにふざけまくる。ただ勧善懲悪のカタルシスはなく、むしろテロリストとヒーローが手を組んで日本国を滅ぼした方がよっぽどカタルシスになったのではないか。どちらかといえば全体的にミステリーの構造。爆笑ネタも結構あってコメディとしてなかなか途中までは面白かったけど後半マジモードになってからは中途半端。続編も作ったらしい。    
 

2

「スーパーヒーロー、100人乗っても大丈夫!」の続編。今回も子供向け特撮ヒーローモノをパロッた設定に堤節のネタ集で笑わせてくれました。ジャニタレの云わばアイドル映画な訳だが総理役に竹中で町長役に赤井と悪役側に個性派ベテランを配していて相変わらずのアンバランス感。方言や業界用語に字幕を入れるお約束ネタとか進歩のなさは悪い意味で伝統芸能の域。最近じゃ本格的なCGも割と低コストで作れちゃうものだから実写特撮部分の安っぽさとのギャップが何とも中途半端。内容的には偽りの平和に閉ざされたファシズムとそれに抗うボンクラどもの雑草精神って感じで、おふざけ映画にしては風刺も感じさせられました。やはり囚人を使った人力発電って発想は『天空の蜂』でエネルギー問題ネタを扱ったからだろうか。そんなマジにならずに笑笑ならぬ泣泣での恋話のネタ集状態で最後まで突っ走って欲しかった。マエアツの口の悪い突っ込みはなかなかツボりました。