映画『エクスペンダブルズ4』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

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世代交代は無理

云わずと知れたアクションスター大集合の筋肉祭りシリーズなのだが前作までと比べると今回はメチャしょぼい。タイトルを聞いても分かる通り割と若いスターを入れようとしてパリテ的な価値観にも配慮してる感が伺える訳だが、これがあまり若くもない上に知名度も微妙。一般的に知られてる所といえばタイのトニージャーとメキシコのガルシア位ではないだろうか。どうせアジア系と女性のアクションスターを増やすなら香港のスーチーやベトナムのヴェロニカンゴーも加えて欲しい所です。その一方で今回は前作までと違ってシュワちゃんもブルースウィリスもジェットリーもアントニオヴァンデラスもジャンクロードヴァンダムもハリソンフォードもチャックノリスすら出ていないというスカスカ状態。加えて顔役であるスタローンがピーしちゃって活躍しないので往年の大スターをほとんど拝めずステイサムばかりが頑張るので『ワイルドスピード』シリーズを見てる気分でした。

 

やはりマッチョな白人男性が暴れ回るというレイシズム丸出しな娯楽あってこその大スターが古い世代には多かったので、それを大集合させるのにポリコレやコンプラに媚びてしまったら終わりです。この作品の場合、設定からしてリビアのカダフィが残した核兵器をタイのマフィアが盗みロシア近辺で爆発させようとするってな古き良き阿保な米国丸出しなんだから自分たちがレイシストである事実を隠す必要なんてないでしょう。カダフィは核開発に関する全資材を米国に提出したにも関わらず殺害されてリビアという国は米国に壊されてしまいました。この事実との差異に既に鬼畜米の欺瞞があります。つまり自由民主主義とは米国人白人男性が自由に主権を行使して富を独占する為には有色人種なんていくら収奪強姦虐殺しても構わないというレイシズム前提の思想なのです。だから未だに自由民主主義を賛美する親米クソジャップは自覚なきエセ白人レイシストなのです。この薄汚さをぶら下げながらポリコレとかコンプラとか偽善を掲げないで頂きたい。ハリウッドの古き良き魅力は差別主義丸出しの背徳的なまでのバカさを貫いている事にあったのだから。だからこそ広告塔たる大スターの不在こそが、この手の映画の魅力を最も削ぐのです。まあ年齢的にも限界が来てるメンバーも多いのだろうから、こうやって大スターの引退と共に欠員が次第に増えて新しい世代で補う事も出来ずにハリウッド映画文化もゆっくりと衰弱死してゆくのだろう。