初恋
白ブリーフDV親父
ラブストーリーを謳ってはいるが、いつもの三池ノワールアクションの世界です。ただ極道の世界にも世相が反映されていてネオヤクザ系Vシネに描かれるビジネス極道より更にシュリンクして時代の悲哀を感じさせます。かつては武闘派として、それなりに仁義を通していたヤクザも不況下で凌ぎの為に御法度であった麻薬に手を出し、それも利益独占を狙った裏切り者が組内に内ゲバを起こす始末。挙句の果てに支那マフィアに濡れ衣をおっ被せる。これって、そのまま現代の堅気ビジネスで起きてる事でしょ。あまりに無能な日本企業はシュリンクし続ける利権を独占する為のゼロサムゲームで卑しい奪い合いを続けて、あたかもそれが中国で起きている事であるかのように喧伝するが、もう日本企業が惨敗して中国企業が実力で勝ち続けてる現状を見れば、それが無能ジャップのデマゴーグであった事は明白。無能な大人の犠牲になるのは若者たち。ボクサーである主人公は余命僅かな孤児で、ヒロインであるホテトル嬢はDV親父に売り飛ばされたシャブ中。無能な大人の身勝手によって捨てられ虐げられ続けた二人が成り行きで出会い成り行きで逃避行を展開。我々ロスジェネ以降の生贄にされた世代としては感情移入できない訳がない。
ヒロインは幼少時代から白ブリーフの父親に性的虐待を受け、そのトラウマから今でもブリーフ一丁のDV親父が襲って来る幻影に囚われている。ボクサーは中華料理屋で言葉の通じない支那人に囲まれたバイトを続けひとり理不尽を抱え込んでいる。そんなボロボロな二人が半ば投げやりに捨てかけた人生を逃避の中で生まれれ絆として取り戻してゆく。これが応援せずにいられるだろうか。むしろ支那人の方が人情に絆されて手を差し伸べる。クズ日本人なんかより、よほど絆を結ぶに値します。バブルまでの無能で利己的なクソ親米売国奴は叩き潰して支那人と共にフェアなアジア社会を築きましょう。
