映画『RRR』の感想 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

RRR

 

 

アンチ欧米

『マガディーラ』『バーフバリ』に連なるラージャマウリお得意の英雄譚って奴な訳だが今回は英国領からのインド独立を背景に描かれた内容とラジオで聞いたので興味を惹かれて拝見。昨今はBRIKS諸国やASEAN諸国にしても有色民族が欧米の収奪経済に反旗を翻す傾向にあり、その実態が日本メディアではほとんど報道されないという情弱国家日本で、この手の反欧米的なメッセージが強い娯楽作品がヒットする事で多少なりとも大衆認知を正常な方向に導く一助となって欲しい所です。それこそコロナ敗戦による供給不足とウクライナ問題による飢饉のツケを押し付けられ低所得層が餓死に追い込まれるアフリカ、アラブ、アジアの怒りは本来は日本人の怒りでもあるはずなのですから。だがバナナ共和国マインドの親米クズジャップはテメーが白人のつもりで欧米に諂い続ければ永遠に諸外国を搾取できると妄想を抱いています。だがこれまで発展途上とされた国の多くは経済的にも欧米諸国に迫り不平等貿易の搾取構造は解体されつつあります。だからこそエジプト主催の環境サミットでも欧米企業我田引水の環境対策に対し先進国の加害賠償を突き付けたし10月末のドンバス地方におけるロシア勝利宣言においてプーチン氏は欧米隷属国に独立を促した。これが日本じゃまだ虐殺魔ゼレンスキが敗北してない体のヘイトポルノが報道と称して垂れ流されています。いくらゼレンスキがポーランドにミサイル撃ち込んでロシアのせいだと情報操作しようにもNATOも鬼畜米も核戦争に怯えて応援を打ち切りつつある中で情弱な日本だけがバカみたいに露助ヘイトで虐殺魔の肩を持ち続ける。これぞ大東亜戦争の過ちの繰り返し。それこそ日米英という令和の三国同盟で再び世界の敵となる。なぜなら日本人は民度が低く差別主義者だから。かつて蒋介石が好条件な講和を申し出た際に日中で手を組み協力してインドを解放し、インドシナ半島からクソ白人どもを追い出せば大東亜戦争に勝機はあった。その案を潰したのは他ならぬ差別主義者の日本国民なのだ。もしアジア主義者以外の日本人がクズでなければ今作に描かれるような悲劇も起きなかったかもしれません。

ラージャマウリ作品のアクションがめちゃカッコイイのは神話の模倣に寄る所があります。それこそ今風の見せ方をしているが素手でバイクを振り回したりという人間離れした怪力はラーマヤーナ等のベンガル文学における神々の闘争で見られる力です。この土着感が今作では本質的にも実に筋が通ったメッセージになっています。それが最も分かり易いのはダンスパーティーのシーン。ヘイト感情丸出しの洗練された紳士を気取った黒人差別主義者がワルツだとかタンゴだとか西洋的ステップを見せて悦に入っていると地元民は野性的な地元の舞踏で白人女性たちを魅了する。つまり啓蒙主義の押し付けに対する我々有色人種からの回答です。イデオロギーより土着の神々こそが正義。自由や民主主義なんて戯言は仁義礼智忠信孝悌の徳目に比べればクソの価値もない。イデオロギーは押し付けられる物ではなく土着民のトライヴ的な野性的直観から生まれる掟であるべき。これ以上欧米的欺瞞を押し付けるならば神々の怒りはリバイアサンという形で天誅を下す。それが正に今作に描かれる二人の英雄です。インドから白人を追い出す為に英国側に潜入して武器をレジスタンスに流す軍人と英国人に拉致された幼い妹を救う為に単身で基地に乗り込んだ男。二人の英雄はそれぞれの目的を果たす為に対峙しながらも、やがて白人という侵略者どもを祖国から追い出すという目的で団結し闘う。それは正に土着的な古の神々の意志なのだ。ポリコレやコンプラに腐っていないケミストリーから生まれる意志の力。西洋的に洗練されたイデオロギーなんて奴は惻隠の情に比べればクソの価値もない。バナナ野郎どもが振りかざすイデオロギーなんて奴は無能老害の我田引水に使われるクソガキの戯言。親米クソジャップのような幼稚な反知性主義レイシストは問答無用で踏み殺してやりましょう。それこそプーチン氏を見習って傲慢横暴な欧米覇権に抗うべき時です。エンタメ市場の原理から隠しようのない所にこの手のメッセージを示す作品が登場する事は実に心強い。アジア人としての魂を燃え上がらせてくれる一本です。