『イップマン3』の感想from映画生活 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

2019-02-24の投稿

イップ・マン 継承

 

 

ブルースリーがShall we dance?

 

ウィルソンイップ版のシリーズ第三弾は妻が亡くなる直前のエピソード。好景気の香港で息子の学校を巡る地上げ騒動。この黒幕役をマイクタイソンが演じていて最初は卑劣な欧米人って描かれ方なんだけど、やはりツイハークの『ダブルチーム』に登場したデニスロッドマンもそうだったように有名アスリートを格好悪く描いてはいけないというのが暗黙の了解。娘想いの良いパパっぷりを見せてうやむやにしてしまう。クソニグロが人様の子供たちを大量に拉致しておきながらそりゃねえだろって感じ。そんでもって話は宗派内対決へと流れる訳だが、このエピソードに関してはウィルソンイップ版だけを見ていると唐突に感じられます。ここで示されるイップマンのスタンスは正確にはハーマンヤウの『誕生』を見なければ理解できないかもしれない。そこで描かれた青年時代から抱えていた命題にケジメを付けたって訳です。「近くにいる人が大切」妻に関するエピソードはウォンカーウァイの『グランドマスター』の方が情緒的で、この作品ではあくまても史実を一応入れたって程度の描かれ方でした。