『ダンスウィズミー』の感想from映画生活 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

2020-06-05の投稿

ダンスウィズミー

 

 

復活コテコテ矢口節

 

久々にコテコテの矢口節キタ━━(゜∀゜)━━!!って感じ。ここ最近『サバイバルファミリー』とか『ウッドジョブ』とか『ハッピーフライト』とか微妙に真面目腐った作品が多かっただけに久しぶりにバカやってくれて感無量。物語はインチキ催眠術師の術がなぜか効いてしまって音楽が流れると体が勝手に踊り出してしまうという不便な体質になってしまったキャリアウーマンが元通りに戻してもらうべく催眠術師の足取りを追うロードムービー。この主演女優のコミカルな表情の作り方は矢口映画にピッタリな人選だと思って見ていたら、どうやら『うた魂』のユーモラスな顔のヒロインを演じていた人らしい。このコンビで実写版サザエさんとかやらしてみたいものです。

 

あまりミュージカルが好きではないという人はパスしたくなるかもしれないが、あくまでも現実世界で、あたかもミュージカル女優のように踊り出してしまう女性をコミカルに描いたコメディなので退屈なダンスシーンはあまりありません。プレゼン時に社内で踊り出したり高級レストランで踊り出したりするのに対して乗って来る人もいれば引いてる人もいて笑えます。その他にヒップホップのライムバトルあり路上ライブあり結婚式での歌のプレゼントありって感じで矢口映画の懐メロへのレパートリーの広さも健在です。って事はミュージカル的ではないけど歌と踊りの要素はそれなりにはあったって事か。まあ『ウォーターボーイズ』みたいなイベント系で有名になった監督だけあって、なんだかんだ云っても、この手の歌や踊りのパフォーマンスの見せ方はやはり上手いからこそ、ここまでコメディとして楽しい作品に仕上がっているのだろう。