2005-01-06の投稿
ほら男爵の冒険
足跡
チェコアニメの巨匠カレルゼーマンによる
バロンフォンミュンヒハウゼン伯爵の空想物語。
題材が題材なだけにどうしてもギリアムの『バロン』と比較してしまう。
無論、映像的なリアリティでは劣るが
こちらも独特のセンスがあって楽しい作りになっている。
ロケットで月を探索していた男が空想力だけで
月に来た伯爵と出会い、共に冒険旅行を始める。
トルコで王から姫を奪い、怪物の腹に呑まれと
ファンタスティックでフィクショナブルな展開。
メリエスの『月世界旅行』の影響が解り易い作品です。
キューブリック的象徴を思わせる冒頭の足跡が印象的です。