『ナイト・ガーディアンズ』の感想from映画生活 | アキラの映画感想日記

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映画を通した社会批判

2019年12-31の投稿

ナイト・ガーディアンズ

 

 

ガトリングで一網打尽


劇中では『MIB』みたいだと云っていたが、どちらかと云えばロシア版『アンダーワールド』って感じの典型的ヴァンパイアハンターモノ。ドイツ映画に例えるならデニスガンゼルの『ブラッディパーティ』、香港映画に例えるならダンテラムの『ツインズエフェクト』って感じでなかなかセンスが良い。かつてハリウッドが得意としたジャンル映画も今じゃ欧州もアジアも多くの新人がハリウッドのレベルを追い越しています。ロシアも例外じゃない。そもそも無骨で大味な物を好む国民性自体は米国以上なのだから市場が育つに従ってこの手の大味が量産されるのも自明の理。良い意味でのバカ映画っぷりを晒してくれます。リボルバーに弾を込め終わったと思いきや、いきなり巨大ガトリングを出して圧倒的な火力で一網打尽にしちゃったり豚みたいな巨漢デブが本当に豚に変身したり、バカ発想の悪ノリが功を奏したようなシーンにウヒョ~と云わされる一方で話としては割としっかりしていてヴィジュアルや音楽のセンスもさり気なくイケてたりして卆なく作る所とぶっ飛んだ所の使い分けがちゃんとできています。とある青年が夢で見た有名歌手にサインを貰おうとしたら彼女を襲いに来たグール(ヴァンパイア)同士の諍いに巻き込まれて安全保障局のヴァンパイアハンターになるってな話。銃弾をよける等のベクマンベトフも使ってるような最近じゃありきたりの手法で超人アクションを展開する訳だが、その見せ場や使い所がちゃんと計算できてる感じで違和感なく効果的に盛り上げてくれます。こりゃ結構拾い物のB級アクションでした。