高カロリー食は昼に夕食は早い時刻に
同じカロリーの食事をとっても、それがどれだけ体脂肪になるのかは、食事した時刻によって異なる。
これを突き止めたのは、日本大学薬学部の榛葉(しんば)繁紀准教授。実は、脂肪細胞が血中の脂肪分を中に取りこむ際には、「BMAL1(ビーマルワン)」というたんぱく質が働いている。
BMAL1は、体中のほぼすべての細胞で作られており、その生成量は時刻によって変動する。夜中の2時ごろをピークに午前中は減り、昼の2時ごろに底を打って、夜に向かってまた増える。昼の2時と夜の10時でほぼ20倍もの差があることがわかっている。
つまり、3食のうち、BMAL1がもっとも少ない時間帯に食べる昼食なら、揚げ物を食べても脂肪になりにくい、ということだ。「気をつけたいのは夕食。量はなるべく少なくし、遅くても夜8時くらいまでには夕食を終えておくのが望ましい」と榛葉准教授はアドバイスする。
逆にいうと、夜遅く食べる食事がどれだけ脂肪になりやすいかがわかるはず。
日経ヘルス 2009年6月号掲載記事を転載
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