規則正しく食事し空腹の時間をつくる
ちょこちょことお菓子をつまむ、お腹がすいていなくても食事の時間がきたら惰性で食べる――。こんな食べ方もダイエットの大敵だ。原因は、空腹の時間がとれないこと。
お腹がすくと、それが刺激となって胃から「グレリン」というペプチドが分泌される。グレリンは、筋肉を増やす働きのある成長ホルモンの分泌を促す。つまり、グレリンをきちんと分泌しない体は、筋肉が増えにくい。だから、脂肪が燃えにくく、たまりやすいというわけだ。
「実際、空腹時のグレリン濃度は肥満者ほど低く、やせている人ほど高いことが確認されている」と話すのは、グレリンの発見者である国立循環器病センター研究所の寒川賢治所長だ。寒川所長によると、だらだらと食べないことのほか、決まった時刻に規則正しく食事をしたり、睡眠をとったりすることも、グレリンを正常に分泌させるためには大事だという。
食事と食事の間はなるべく間食を控え、お腹をすかせてから食べることを心がけよう!
日経ヘルス 2009年6月号掲載記事を転載
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