ほっこり老夫婦 | アキ子じゃない!

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アラフィフゲイが日々の出来事をブログで発信していきます。

クリスマスが近づいてきました。

個人的には、普段通りなので関係ないけれど。

 

だからというわけではないが、たて続いて和むできごとがあった。

 

 

  かまってちゃん

 

年代としては70代の夫婦だろうか。

内科の待合スペースで座っていたら、後ろにその夫婦は座った。

初診だったようで問診票をおじさんが記入している。

「“投薬中ですか?“は・・・、『はい』だよな」

「“コレステロールの・・・”は・・・、これも『はい』だよな」

と、1問1問奥さんに聞いている。投薬中かどうかなんて自分でわかるだろうに。

奥さんも面倒くさそうに受け答えしているが、無視はしないで会話に付き合っている。

おじいさんの声のトーンはテンション高め。なんだかデート中みたい。そんなやり取りが楽しそうだった。

 

 

  賢者の贈り物を思い出す

 

イオンの休憩スペースでソファーに座っていたら足を引きずっているおばあさんと気遣いながらゆっくり歩いて付き添ってるおじいさんが来た。この二人も70代の夫婦だ。

ちょっと休憩とおばあさんは椅子に座った。おじいさんは、じゃあ服を見てくると言って通路を挟んで反対側の店に行った。

5分ぐらい経っただろうか。おばあさんが立ち上がり、杖を使ってゆっくり歩いて行った。

すると、おじいさんが戻ってくるがおばあさんが居ない。おじいさんは、きょろきょろしながらそのままどこかに行ってしまった。行き違いでおばあさんが戻ってきて、先ほどと同じ椅子に座る。

しばらくすると、おばあさんが立ち上がり、また歩きだす。

気になったので、ちらっと歩いて行った方向を見ると、おじいさんがこちらに歩いてきて合流できた。

「なんだよ。どこほっつき歩いてるんだよ。探したじゃないかー」とおじいさん。

おばあさんが言う「あなたがぜんぜん帰ってこないから探しに行ったのよ」

この行き違いって、賢者の贈り物みたいだと思った。お互いを思って行動したけど行き違ってしまうっていうの。

おばあさんがたまらずおじいさんに駆け寄るのがドラマチックだなーと思った。座っていればおじいさんが来てくれるのは確実なのに。

おじいさんのそっけない言い方も昭和な感じで"らしい"と思った。

それにしても、お互いスマホ持っていれば「今どこ?」で解決してしまうから相手の事を心配しながら店内を探し回るなんて時間は今の若い人たちは味わうことはできないだろうな。

 

あー、一人で生きているのが寂しいと思ってしまうこの季節、早く過ぎ去ってくれ。