最近の若者は・・・ | アキ子じゃない!

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アラフィフゲイが日々の出来事をブログで発信していきます。

他の人のブログを見ていたら、タクシー運転手のブログをみつけた。

『今の若い世代はバカなのか?』といって、タクシー乗車マナーというか、運転手の思う常識を語っていた。

 

 

  タクシー運転手の若者に対する愚痴

 

・目的地の場所をはっきり伝えてこない。(大通りの名前やランドマークが分かっていない)

  1. 目的地を言う時「○○ビル」と何のランドマークでもないビル名を言われても分からん。
  2. 「有楽町駅に向かってくれ」と言われて行ったら有楽町マリオンの前で降りていった。最初から『有楽町マリオン』と言え。
  3. 「銀座3丁目あたり」と言われて行ったらウィンズの目の前だった。最初から『銀座のウィンズ』までと言え。

 

・住所の漢字が読めない。

  1. 『台東区』、『兜町』、『茅場町』などが読めない。

 

・右左折の指示の声が小さくて聞こえない。

  1. 雨の日はなおさら聞こえん。

 

オレも車を運転するときはナビに行き先を入れてナビの指示通りに走るから大通りやランドマークなんて気にしたことが無いし分からないよ。しかも、初めての土地でタクシーに乗ったならなおさら分からない。それでバカにされるとは。

これって、若い人限定の話しではなさそうだけど。

 

 

  コールセンターのオペレーターをやって分かったこと

 

タクシードライバーは、長年同じことをやっているから自分の型に収まらない客はダメな客と思っちゃうんだろうな。

 

考え方が、尖ったラーメン屋の注文方法と同じで怖い。「バリカタ、にんにくマシマシ・・・」この注文のしかた以外だと怒り出すみたいな。

最近はTwitterで『クソ素人が来た』とツイートして炎上した店があった。

 

 

タクシーの運転手が、行き先を伝える方法にこだわるんだったら、いっそのことナビ画面を客に渡して目的地を入力してもらったら?人間が対応する意味が無いから。

 

昔、法人向けのコールセンターで顧客からの修理受付をするオペレーターを期間限定の研修でやったことある。オペレーターが顧客から聞き出さないといけない情報はこんな感じ。

  • 修理が必要な機械に貼ってあるID番号(番号が不明なら機種名と顧客名、住所、電話番号、担当者名)
  • 故障内容

顧客とのやり取りに正式なフォーマットがあるわけじゃないので、会話の中で必要事項を引き出す。

一番簡単なのは、電話に出たらID番号を言ってくれればすぐに検索して、機種名や顧客名、住所、電話番号などが瞬時に分かるから助かった。

顧客によって伝え方は様々で、電話に出たらいきなり故障内容を話し出して、顧客名や機種名が特定できないままひとまず話しを聞くことになったり、終始ご立腹で顧客名や機種名がなかなか特定できないとかがある。

 

でも、『あの客は話しの要領を得ないバカな客だ』なんて思ったことはない。顧客との会話の中で情報を得ればいいのだから。

 

 

  会社の飲み会は友達との飲み会ではない。段取りがある。

 

ちょっと前の話しだが、会社の飲み会で、みんな1杯目の乾杯でビールを注文したところ、新人はカクテルかなにかを注文。ビールがどんどんテーブルに運ばれ、みんなの手元に行きわたる。しかし、新人の飲み物が一向に来ない。「僕にかまわず乾杯しちゃってください」というがそうはいかない雰囲気。

待つ間、ビールの泡が無くなるし、これから飲み会が始まるという勢いの時に流れる沈黙。上司の呆れ顔がこわばってくる。何とも気まずい時間。

こんな時に思うのは、『最近の若者は・・・』だ。

昭和のおじさんからすると、信じられない。

ビールが苦手な人は昔からいた。女性は今より特に多かったかも。お酒全般が飲めない人も普通にいたぞ。

でも乾杯では好きな飲み物を注文することはせず、みんなビールだった。瓶ビールの時とかが特に。で、乾杯で一口飲んで(飲むふり)、その後に、好きな飲み物を頼む流れ。

段取りよく『乾杯』という一発目の行事を滞りなく終わらせようという配慮のようなものがあった。会社の正式な飲み会(歓迎会、送別会とか)の他にも、何かの祝賀会とか結婚式とか。この手のシーンは色々ある。

とりあえず乾杯がしたいのだから、のんきに「何飲みたい?」じゃない。

 

そうは言っても、今は間違っても『1杯目はビールを飲みなさい』なんて言えない。だから、せめてウーロン茶割とかハイボールとか比較的すぐに出てきそうなものを注文してもらいたい。「頼むー。察してくれ!」って願うばかり。

 

瓶ビールで上司にお酌するとき、ラベルを上に向けるとか、両手で瓶を持つとか新人は知らない。オレ自体も新人の時に先輩から教わったし。でもそれを教えようとすると若い社員からウザがられる。陰で何言われるか分からない。怖い。

こういうのが嫌で飲み会に参加したくないのだろう。おじさん側も同じ。誘いたくない。

 

 

  白黒映画時代でも!

 

1950年代1960年代辺りの白黒映画が好きでAmazonプライムでたまに観ている。

この前観たのが、戦争中の軍の学校が舞台。生徒と鬼軍曹との物語。その中で鬼軍曹が『最近の若者はたるんでる!』ってぼやくシーンがあった。

 

若き魂の記録 七つボタン

 

昭和生まれが平成生まれを見て『最近の若者は・・・』って言っていると思っていたが、こんな昔から言われているんだって笑ってしまった。70年前の人からしたら、オレらはどれだけダメな人間に見えているのだってことだ。

 

でも、そもそも初めて言われだしたのはいつだろう?って思いネットで調べてみた。

すると、エジプトの壁画に書かれているという。

 

 

太古の昔から言っていることだと思うと感慨深い。

 

『最近の若者は・・・』っていう言葉、おじさんのたわ言ですね。

若者は気にしなくて良いんだよ!そのうち言う側に回るんだから。いつの間にかこの言葉、勝手に発している。びっくりするよ。