実家暮らしの時はほとんど料理を作らなかった。
若い頃、実家で作ったことがあるメニュー
- 袋めん(ラーメン)を茹でる
茹で時間は測らず麺の透明度で判断。(母から教わった)ちょうど良い硬さだとプロになった気分だった。
- スクランブルエッグ
フライパンに溶きたまごを流し入れて菜箸でグルグルするだけ。味付け無し。
- カレー(市販のカレールー使用)
初めて作った時は、奇をてらって隠し味にヨーグルトを入れた。シャバシャバで白い斑点がたくさん浮いてしまった。見た目が気持ち悪く食えたもんじゃなかった。家族の夕飯台無し。
- 鶏肉のソテー
フライパンで焼くだけ。味付け無し。「何も付けずに食べて!おいしいから」って家族に強要してた。(実際旨い)
30歳目前になって一人暮らしを始めた。その時、母親からフライパンと鍋をプレゼントしてもらった。(買うつもり無かったからありがたかった。)
自炊で苦労したこと
初めてすぎて基礎が全く分からなかった。思えば家庭科の授業では『白玉団子』しか作った記憶無い。
- 大根は皮を剥くと知らなかった
皮と実が同色だからむかなかった。
- レンコンも皮をむかなかった
スーパーで買った時点できれいに洗われていたから皮があるとも思わなかった
- スーパーで鮮魚売り場の漁師みたいな黒いビニールのエプロンしている店員に『きくらげ』くださいって言った
ひきつった顔の店員に案内され、長いこと店内を歩いて乾物売り場を案内された。初めてキノコの干したものだと知った。さすがに『くらげ』とは思ってないよ
昆布とかわかめの仲間かと思ったのさ。
- 火加減が難しい
ハンバーグとか長時間焼くものは絶対焦げる。最近はIHで目盛りがあるから少しはマシになった。
- レシピ本を見ると見たこと無い調味料が出てくる&買っても使い切れない
知らない調味料が出てくると大体作るのをあきらめる。
- 味付けが濃くなる
『塩コショウ少々』といわれても鍋の端から端までまんべんなくふりかけてしまう。
- スイーツを作った時、大量の砂糖とバターを使うと知りドン引き
あれ以来、甘いものが苦手になった。
- 初めて作った豚汁が美味しすぎた
あの味は二度と作れていない。
まあ、苦労はあったが、基本はコンビニ弁当かスーパーのお惣菜だったので、自炊は気が向いた時にやる程度。上達なんてしなかった。
50歳を目前に去年から、本格的に自炊を始めた。
始めたきっかけは、節約と健康を考えて。
レシピ本見ていたら大好きな『カツ丼』が載っていて、作ってみたくなった。
まず、衣を付けた豚肉を油で揚げてトンカツを作るのだが、『スーパーのお惣菜のトンカツでも可』って書いてあったの。あとは、玉ねぎと麺つゆでトンカツ煮込んで溶きたまごをまわしかけるだけ!
簡単なのに超おいしかった。
自炊だからごはんの量や具の量、汁だく、味付けは自由に変更可能!
コスパ、簡単、おいしい!の三拍子で気に入りすぎて、3日連続でカツ丼作って食べ続けた。
調味料の目分量が苦手。
何度も作ったことがあるメニューでも、毎回レシピを見る。
普通は場数を踏めばレパートリーも増えるし、調味料なんか目分量で作れると思うがそうはいかない。
そもそも具材の量(ジャガイモや玉ねぎの大きさとか)が毎回違うのだから、調味料は目分量で大丈夫って言われるけど、「旨さって比率じゃないですかー。」(ウザイ)
酒、しょうゆ、みりんとかの割合。これが崩れるとしょっぱくなったりする。
YouTubeのレシピ動画で、『はじめは薄めにして後で調整すればよい』という人がいた。
味見して何か物足りないと感じた時、何をどれだけ足せば良いのか分からない。
目分量に憧れるんだけど、まだその域には達していない。
焼酎のソーダ割りを作る時も、普通はグラスに氷を入れて焼酎を1/3ぐらい注ぎ、ソーダをゆっくり注ぐと思うが、氷の入り方によって隙間が変わるから目分量の1/3がブレる。だから毎回同じ濃さにならないのがストレス。
なので、家で飲むときはビールか、缶チューハイなど割らなくていいお酒が多い。
でも節約と濃さを好きに変えられる点で焼酎とレモンソーダを買って自分で割るようになった。
作る時は計量カップで計ってグラスに注いでいる。自分の好きな濃さが毎回再現できておいしい。
こんな性格だから調味料を目分量で入れられないんだと思う。
『自炊で苦労したこと』は、現在進行形で、味付けということが改めて分かった。