来年(将来)合格するための7つのポイント! | 中学受験Walker

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中学受験塾教室長15年目◆中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 【完全版】著者◆中学受験の勉強法や情報を発信します。

毎年入試1年前の保護者会で合格するために肝に銘じておきたい7つのポイントをお話しします。
これから入試を向かえる皆さんに役に立つ情報ですからどうか最後までご覧ください。

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①入試は受けなければ受からない。入試期間中も子どもは成長する。
これは、私が学生時代に塾講師をしていたときに、よく先輩の講師に言われたことです。
20年以上この業界にいて、まさに入試の真理と感じる言葉でもあります。
宝くじも「買わなければ当たらない」という言葉もあります。

こういうとちょっと詭弁のように感じる方もいるかもしれません。

塾の先生と相談して、出願を決めた学校は少なくともしっかり受験しましょうよという意味にとっていただければと思います。

年末に、しっかり相談したにもかかわらず、正月の謎の家族会議で、併願プランが変更されてしまうことがあります。
受かっても行かない学校の受験はやめよう。とか、
〇〇中以上に受からなかったら、公立に行けばいいという撤退の準備。
体力を温存するために、入試は中一日休憩を入れよう。など。
私の教室では、女子でも1/10の栄東から1/14明の星まで五連投する子もけっこういます。
戦うと決めたら、女子の方が強いですね。大柄の男子に限って、体力温存して、中一日、二日にしたいなどの相談を受けます。

また、成績に波がある子にもなるべくたくさん受けるように話をします。

たくさんと言っても連日午前午後行ってください。というようなことは言いません。

私の教室では幸い、埼玉入試や千葉入試も参戦できるエリアですから経験値を高めましょうという話です。

実際、開成を受験する生徒には12月中に海陽中等を1/8には西大和を1月中旬には例年であれば灘中、1/22には渋幕を受験してもらいます。桜蔭を受験する子にも渋幕の受験をすすめます。

不合格でもそこから気合がさらに入って2/1に桜蔭に合格した子は何人もいます。

抽象的ですが、まず、顔つきが変わります。

経験値が上がったオーラがあります。

 親御さんが思っているよりも、入試を経て、子どもはたくましく成長していきます。
1日1日成長していくのです。そして、受験を経験していく中で、たくましい受験生になっていくのです。

②受験校の選択肢を狭めない。「男女別学が…、宗教が…。」選ぶのは学校側です。
これから志望校を考える6年生の皆さんに参考になる話です。
受験相談の際に、いくつかこちらからも学校を提案することがあります。
その際に私が重視しているのが①通学距離②持ち偏差値との乖離の2点です。
実際に親御さんが重視してるのもこの2点のことが多いです。
親御さんから次のようなリクエストがあると途端に学校の数が少なくなるので困ってしまいます。

ここ最近の志望校のトレンド・人気校は、男子は大学附属校(早慶MARCH)、女子は共学進学校(渋々、渋幕、広尾)です。

トレンドを追いかけるということは激戦に挑むことになります。
もちろん、第一志望校はゆずれないのはわかります。

しかし、押さえ校などは少し歩み寄っていただいて、男女別学や、宗教なども多めに見てほしいのです。
高めを狙い撃ちして、2/4か2/5にさまよってほしくないのです。

このときの気持ちは、合格証をくれる学校ならどこでもいいという気持ちに追い込まれているのです。
ですので、まだ気持ちに余裕のあるうちに、少し視野を広げて併願校選びをすることをお勧めします。
厳しい言い方をすると入試で選ぶのは学校側なのです。

③〇〇中以下は行かせないはNG。見ないで判断しない。時代は変わっています。
受験相談をしているとときどき出てくるフレーズです。
また、特徴としてお父様からこのようなフレーズが出てくることが多いです。
お母様は、お子さんといっしょにいる時間が多いからか、我が子の実力はこんなものかと把握されていることが多いですし、もう一度高校受験でリベンジという気持ちになれないのかもしれません。
長くなりそうなので、今回はこのフレーズがNGな理由だけ書いておきます。

・昔の学校の感覚で判断している。
親御さんの時代とは学校の様子はだいぶ変わっています。
20年以上前の感覚のみで判断することが間違いなのはわかっていただけると思います。
むしろ、新興の学校の方が面倒見がよかったり、大学の実績が伸びてきています。
このような学校は20年前はなかった学校だったり、昔は入りやすい学校だったことが多いです。
誰もが知っている伝統校の方が、むしろ宣伝下手で偏差値を落としていることもあります。
「御三家と国立以外はうちは受験させない。」というご家庭も実際にはいらっしゃいます。

最終的には合格のために受験してくださいとお願いしてうけてもらうことが多いです。

・「〇〇中以下は行かせない」は子どもにとってプレッシャー
入試間際になってモチベーションが落ちている子どもがいます。
話を聞くと親御さんに「〇〇中以下は行かせない」と言われたとのことでした。
子どもの感覚でも「〇〇中はちょっと厳しいかな」と思っているところでこのダメ押しの一言でモチベーションが切れてしまったようです。切れたモチベーションを戻すことは相当難しいです。同様に「クラスが下がったら塾を辞めさせる」も子どもの成績を一撃で下げる呪文です。成績ってこんなに急に下がるものなのかと感じます。

どんなことでもそうでしょうが、とどかない目標ではモチベーションが上がらないものです。

手の届きそうな目標であれば、もうひと頑張りしようと思うものです。
いずれにしてもお願いしたいのが、学校を見ないで判断しないでほしいということです。
特に、ボリュームゾーンの偏差50前後の学校や、塾でお勧めしている学校は、先生たちも一丸となってがんばっている学校が多いものです。

④ネットの情報、1分の1(1人)の情報に振り回されない。良いうわさは広まりにくい。
保護者会で話すときはもう少しライトな感じなんですけど、説教じみた感じになってちょっと嫌な感じになってしまっていたらすみません。
受験相談を例にとると、「我が家と同じマンションの子が通っていて、何かピンとこないんですよね」
みたいな感じです。

たしかに学校選びは縁みたいなものはあると思いますが、我々がおすすめと思っている学校が、「同じマンションの子が通っているからNG」というのは何とももったいない話です。

私ももちろんネットの情報を参考にします。コロナ以前の話ですが、飲み会の予約をするときは食べログを見ますし、実際に行ったことがある人に聞いて予約することもありました。でも、それはしょせん飲み会ですから失敗してもたいしたリスクはないです。学校選びは6年間通いますから、少なくとも一人の情報で決めてしまうのはやめましょう。ということです。

実際に見に行くことの大切さは、前に書きましたが、口コミを聞くときも何人かの情報であれば信ぴょう性があるかもしれません。amazonのレビューや食べログのレビューも1人だけのものだと心もとないですよね。サンプル数1を判断基準にしてはいけないのです。

⑤最後まで打席に立つ!(出願した学校は必ず受ける) 親が最初にあきらめない。
入試が始まるとわかりますが、この緊張感から早く解放されたいという気持ちになるものなのです。

そして、最初に合格をくれた学校が、神様のようにありがたく感じることもあると言います。
どこも合格をくれなかったのにやっと手にした合格。
まだ受験が残っているけど、これも縁だからこの学校にしよう。
例年目にする風景です。長い中学受験生活ももう終盤です。

あと1日2日、長くなったところでどうってことないでしょう。

どちらかというと親御さんが先にギブアップすることが多いように思います。

もう不合格を経験したくない。涙を見せる子どもを見たくない。
ご家庭が出した結論がそれであれば、しかたありませんが、子どもは最後までチャレンジしたいというものです。

子どもは一日一日成長します。2/1よりも2/2、2/2よりも2/3の方がたくましい受験生になっています。

2/5ともなれば歴戦の勇者です。

中学受験は、繰り上げ合格が多い入試です。最後までがんばった人にはうれしい結果が待っています。

⑥今の成績で決めない。(あきらめない)子どもは変わります。
入試1年前の保護者会で話す内容です。
残り1年あるので、今の成績であきらめないでください。という話をします。

子どもは変わります。と言う話です。これから変わる子ももちろんいます。

日能研でも最後の公開模試が例年クリスマス前に行われ、2週間後に埼玉入試がスタートします。

6年生にとっては年間偏差値や、直近2回分の偏差値など合格を占うデータはそろう時期です。
私の教室では第一志望校が鉄板の子ももちろんいますが、挑戦する子が多いように思います。

その挑戦の幅は人それぞれです。

第一志望校との偏差値の乖離が一けたの生徒から二けたの生徒までいます。

正直な話をします。毎年、まさかの合格と不合格があります。

まさかの不合格の子であっても中学入試は何回かチャンスがある学校や繰り上がりがよくありますから事なきを得ることが多いのですが、まさかの合格は強烈な印象を私たちに与えます。

毎年私の教室では自分の持ち偏差よりも高い学校に受かる子が8割から9割います。

種明かしをするとR4偏差は少し高めの設定をしているように感じます。

必ず受かると言える偏差値ですからあたりまえかもしれません。

R4に届いていなくても、複数回受験や繰り上げまで入れると合格している生徒が8割近くいるということです。

気休めを言うつもりはありません。

受けると決めたからには、試験の「止め!」の合図がなるまで、最後の1秒まで鉛筆を握り、合格への希望を持って最後の勉強に励んでください。
まずは、親御さんがお子さんの合格を信じてあげてください。
合格の最後の差は、「親の執念」です。

⑦うちの子にだけ相性のいい入試問題はない。入試問題で学校を決めるのは最後。「記述が…」
まずはポジティブなお話。
私の教室では早い子はお盆明けから過去問演習をはじめます。

そして結果の点数で相談を受けることが多いです。

全然できません。開成や桜蔭の算数は当然難しいですから空欄が目立ちます。

麻布の文系の問題も書けないことが多いです。しかし、先輩たちもそうでした。

8月末に合格点が取れる子なんて一握りです。

年末ごろに徐々に書けるようになってきて冬期講習を経て、1月中旬くらいにやっと戦えるようになる。これが難関校の過去問です。

ですから、秋口の時点で過去問が取れないからとあきらめたり志望校変更を急に考える必要はありません。

もう少し訓練していきましょう。

次にネガティブなお話。
先ほどのように過去問は順調にいかないことが普通です。

秋口であれば進んでいない人もそれほど焦る必要はありません。逆に、順調に進んでいる人の方が私は心配です。
不快に思われる方もいるかもしれません。しかし、毎年痛い思いをしているので話しておきます。

「過去問の微調整」の話です。過去問を提出させると予想以上に取れていることがあります。

合格者平均点を超えていますからもう合格です。

しかし、普段の授業の様子だとここまで取れている感じはしない。

解答用紙をよく見ると疑いたくはないですが、数問書き換えているところがある。

途中式を書かせる問題でも途中式まで見ると解答にたどりつく式はないが答えが出ている。

ときどきあることです。
過去問演習は原則自宅でやっていますから、これ以上の追及はできません。もしかしたら、あまり悪いと先生ががっかりするから少し色を付けておこうという心理が働くのかもしれません。
ご家庭では、あまりにも順調のときは問題をコピーした状態で解答が手元にない状態でやらせたり、予定の年度と違う問題や、予定の学校と違う学校をやらせてみるのも必要かもしれません。
毎回、ちょうどよい点数の方は気を付けてみてください。

公開模試はできないけど過去問はできる。

A中学との過去問の相性はいいので、R3にも届いていないけど受かる気がする。

これは妄想です。親御さんから同じようなことを言われたら、「それはありません。」と自分は言います。

公開模試は絶対条件。十分条件が過去問のデキかと思います。
まずは、公開模試で満足のいく結果が出せるように全力を尽くしましょう。

結果が出れば自信につながります。

来年(将来)合格するための7つのポイント!
①入試は受けなければ受からない。入試期間中も子どもは成長する。
②受験校の選択肢を狭めない。「男女別学が…、宗教が…。」選ぶのは学校側です。
③〇〇中以下は行かせないはNG。見ないで判断しない。時代は変わっています。
④ネットの情報、1分の1(1人)の情報に振り回されない。良いうわさは広まりにくい。
⑤最後まで打席に立つ!(出願した学校は必ず受ける) 親が最初にあきらめない。
⑥今の成績で決めない。(あきらめない)子どもは変わります。
⑦うちの子にだけ相性のいい入試問題はない。入試問題で学校を決めるのは最後。「記述が…」

 

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