第38回 割合Ⅳ─売買に関する問題(5年生) | 中学受験Walker

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中学受験塾教室長15年目◆中学受験 小6になってグンと伸びる子、ガクンと落ちる子 【完全版】著者◆中学受験の勉強法や情報を発信します。

5年生も前期最後の単元です。

今まで、3回かけてやってきた割合の集大成です。

 

まず、新しく言葉を覚えなくてはなりません。

原価、定価、売値、利益。この4つです。言葉の意味を覚えましょう。

 

次に、線分図を使いながら丁寧に解いていきます。

やることは割合の3用法です。

 

①割合を出す。(第1用法)

割合=割合にあたる量÷1にあたる量

 

1にあたる量はわる数、つまり後ろです。何が1にあたる量なのか見極めましょう。

また、割合を答える際に注意したいのは単位です。歩合なのか、百分率なのか、それともそのまま小数でいいのか。

よく確認しましょう。

 

②割合にあたる量を出す。(第2用法)

割合にあたる量=1にあたる量×割合

 

この時だけかけ算です。定価や売値を出すときに使います。

矢印思考で考えると簡単にできます。

 

③1にあたる量を出す。(第3用法)

1にあたる量=割合にあたる量÷割合

 

こちらは、前回やった相当算です。線分図でくちびる型を作ったら上÷下です。

 

基本はここまでですが、上位生は線分図を使わずに、式で解いていきたいです。

また、途中で1にあたる量が変わっても、一気に解いていきたいです。線分図にこだわらず、式で解いていけば、それほど難しくなくできるでしょう。

 

売買算は苦手とする子が多いです。基礎問題であっても珍しく正答率が50%を切る問題もあります。

 

④線分図を書くルール

行き当たりばったりで線分図を書いていては解けません。

いくつか押さえておきたいルールがあります。

(i)具体的な数字は線分図の上

(ii)割合(%や歩合は割合、すなわち小数や分数にする)は線分図の下

(iii)割合は具体的な数字と区別するために〇で囲む

などが押さえておきたいルールです。

このルールに従って線分図を書くように日々意識してみてください。

 

 

⑤なぜ、割合でわると①が出るのかわからない。

割合はあっさりシステマチックに解けるようにしておくといいのですが、ときどき「何で320円を0.8で割ると原価が出るか教えてください」というような質問が来ます。そのようなときは下のような図を書いて、「かけ算の逆だからわり算だよ」というとだいたい納得してくれます。かけ算は比例の関係なので理解しやすいようです。

 

 

⑥けっきょくは割合やその一部売買算はくちびる型を作って上÷下で①を求める問題

いろいろ複雑なことを勉強をしますが、結局は下記のように線分図でくちびる型(見えますかね?)を作り、上÷下をして①を求める問題です。売買算であれば原価=①ですから、売買算の時は原価を求める問題が多くなります。

 

↑上の線分図がくちびるのように見えますか? 2400円=〇1.2 という状況を作れば①が求められます。

 

⑦利益を求める問題もある。

しかし、売買算のときには利益を求める問題もあってこちらも正答率が低くなります。原価を出した後、もう1回計算をしなければなりません。

利益=売値-原価 となります。この利益の式はよく使うので頭に入れておいてほしいです。

 

売買算は嫌い、、、というのは生徒の気持ちであると同様に我々教える側も同じ気持ちです。
普段は、10万以上の計算や小数第3位の計算なんてあまりしませんが、売買算では出てきます。
数字が大きくなるとミスもしやすいので、我々も気合を入れて予習をします(キリッ)
と言うわけで、この売買算でつらかった割合ロードとも当分おさらばできるのでもうひと頑張りしましょう。

⑧売買算にまつわる3つの式を頭に入れる。

①定価の式: 定価=仕入れ値×(1+利益率)
②売値の式: 売値=定価×(1-値引き率)
③利益の式: 利益=売値-仕入れ値


紙に書いて机の前に貼っておきましょう。
消費税が10%になったので困る人もたくさんいると思いますが、売買算は少し計算が楽になります。

 

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