今日も良い天気ですな。
ああ、山に登りたい。
山と言えば、ネットで《福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件》の記事を読み、三毛別ヒグマ事件を思い出して、注文しました。
木村盛武
『慟哭の谷』です〜
この本は、日本史上最大のヒグマ事件である
三毛別羆事件を克明に記録したもの。
【三毛別羆事件(さんけべつひぐまじけん)とは、1915年(大正4年)12月9日から12月14日にかけて、北海道苫前郡苫前村三毛別(現:苫前町三渓)六線沢で発生した、クマの獣害としては日本史上最悪の被害を出した事件。
とても有名な事件で、よくネットでは見ていた。
北海道には(ツキノワグマとはレベルの違う)ヒグマがいるので、昔から人間がヒグマに襲われる事件がある。
この頃で言えば、
札幌丘珠事件(1878)
石狩沼田幌新事件(1923)
など、経緯を読むだけで怖くなる。
そんなわけで、読んでみた
概要しか知らなかった三毛別羆事件の詳細な経緯が綴られ、その恐ろしさに緊張してしまう。
妊婦が「腹破らんでくれ!」「のど喰って殺して!」と叫びながら羆に喰われていくという凄惨さ。
100年以上前の北海道の山奥での出来事ですが、巨大人喰い熊のうろつく山中で身を守る手段の無い恐怖は、誰でも容易に想像できる。
奥多摩の人気の低山と言えども、ひと気の無い山中は怖いし。
ツキノワグマ出るし。
三毛別羆事件以外にもいろいろ羆事件について書かれていますが、作者の木村盛武は北海道の林務官だった人で、自身も熊害事件に出くわすなど、ヒグマの怖さをこれでもかと紹介している。
1日で読み終えた。
はあ。
こわ。
この悲惨な事件の舞台となった六線沢には
「三毛別羆事件復元地」というのが建てられ、こんな建物があるという
体長2.7m、体重340kgってこんななのか。
まさに怪物。
この「三毛別羆事件復元地」、現在でもヒグマの出没する薄暗い山の中で、近くに民家もないらしい。
訪れる人はたいがい怖くて、サッサと立ち去るらしい。
行ってみたい。
お次は、同じく三毛別羆事件を扱った小説
もう山に登れませんで