音楽で留学するとしても語学はしっかり学んだほうがいいでしょう。これはある程度、日本で学ぶことができます。耳は鍛えにくいとしても、基本的な文法などは、ある程度、理性で学べることでしょう。もちろん、来てからは、文法など通用しない世界に放り出されますが、基礎はないにこしたことはありません。
語学学校登録は、最初は必要でしょう。音楽学校でヴィザが出ないようだったら、語学学校と並行するのもひとつ。(合計した時間数で許可が出るわけではありませんのでご注意)フランスの音楽学校は大学ではなく、専門学校ですから、極端な話、自分の専門楽器のレッスンのみ、ということもあります。残りの時間にたっぷり練習もできるし、フランス語の勉強もできるというわけですが、ヴィザは出るとは限らない。
語学学校での注意点は、日本で基本をみっちりやっていたとしたら、入学の時点で良いクラスに振り分けられる可能性があるということ。話せる、コミュニケーションがとれる、ということに重点を置くことを忘れずに置きましょう。文法はえらく簡単でばかばかしいが、「先生の言っていることがわからない」と思ったら、レベルを下げた方が、その後のためだと思います。先生は、クラス内、唯一のフランス人です。
文法はいつでも自分でなんとかなる。大事なのは話すこと、主張すること、聞くこと。
フランス的な(ヨーロッパ的な?)コミュニケーションの方法を身につけるということも含まれます。
日本式に遠慮するのが通用しない国なのですから。
かといって、好き勝手やっていればよい、というわけではありません。フランス人にもちゃんと気配りはあるし、繊細なひともいます。