どうやって留学する~その4~シャンソン編 | パリと音楽と大学と

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パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。

今度はシャンソンについて。


これは音楽学校でおしえられているものでもありませんが、基礎としてクラシックの発声を学ぶつもりであれば、音楽学校の声楽クラスもよいでしょう。ただ、学内試験を受けるために、クラシックの曲を用意する必要があるかも知れません。


また、先生のシャンソンへの理解が必要です。残念ながら、フランスでも「クラシック」と、「それ以外」の壁はあります。双方が、お互いに興味を示さないのみならず、お互いのことをよく知らないのに、なぜということもなく好き合っていなかったりします。「知らない」というのは難しいこと。クラシックの歌い方がぴったり似合う曲もありますが、時代が近付くに従って、そういう曲は少なくなるのではないか、とも思います。その点では、双方の長点をよく分かっている先生を見つけた方がよいでしょう。


本当は基礎にはかわりはないのですが。



シャンソンの場合、歌い方を学ぶよりは、言葉を学ぶ方がずっと大切だと思います。



クラシックでも、もちろん語学の勉強は大切ですが、上記のように、違う言語の勉強も必要になります。クラシックで歌う詩はある時代に集中していることもあり、日本語の訳なども比較的簡単に手に入れることができます。



私は、シャンソンにはそれ以上のフランス語理解の必要性を感じます。発音のためだけではなく、というか、むしろ、発音以上に、歌詞の理解が大切だと思います。というのは、シャンソンは、歴史が長いとはいえ、「洗練されたサロンでの文学としての詩」ではなく、「日常」を歌っていることが多いからです。



「愛」ドキドキをうたっているのも多いのですが、これは、


”シャンソンだから”というよりは、


”フランスだから”であり、


日常の一面を深くまたは浅く歌っているものだ、と私は思います。


違う言い方をすると「愛を語る」というのは、日常のことなのです、フランスでは。今や。

(ただし、100年前は違ったかも知れませんが)

また、愛を歌わない歌も多いですよ!





となると「愛をまなびましょ~」ってことになっちゃいますが・・・これは各自の責任でシラー