クラシック声楽では、おおまかにいえばオペラ、歌曲があります。が、それのみではなく、宗教音楽があったり、バロックがあったり、中世、ルネサンス音楽があったり(日本の音大で取り上げているところは少ないのではないかと思いますが)、現代音楽があったり、まあ、きりがないといえばきりがないのです。
フランスでの音楽学校では、フランス語以外のものを歌うことも多くあります。全般に、ドイツ語、イタリア語、宗教音楽(ラテン語)など、まんべんなく試験に出される可能性があります。
(私は、この方法が好きです)
ですから「フランス語のものだけ学びたい」と思ってきても、進級試験を受ける必要がある学校ならば、他の言語のものもうたわなくてはならないのです!ドイツ語も、もしかしたら避けられないのです。まあフランスにドイツリートの勉強をしたいから、とくる人はいないと思いますが、結果として、「それも可能だったし、よい勉強になった」ということもあります。お得な気分です。
最初にオペラ、歌曲、と分けて書きましたが、これらが学科として別れているところはまれでしょう。声楽クラスに登録し、オプションとしてオペラの勉強ができる学校というのはあります。フランスでは、もともと声楽クラスは「声楽テクニック」という名称だったのです。つまり、基礎を中心に、という名前。「歌のクラス」になったのは、結構最近の話なのです。そういう意味で、オペラをやるなら基礎は必須、と、わけられていないのではないか、と思います。どんなところへ行っても、きっと個人レッスンはついてまわるものです。
学校での所属レベルにより、レッスン時間も違います。最低30分はありますが、1時間レッスンとなると高等レベル。
ただし、時間に余裕のある先生と息があえば、ちょっとは長くなる可能性、なきにしもあらずです。
一生懸命やっているな、ということが伝われば、もしかしたら、先生もその気になってくれるかも。その気にならない先生の方が多いかも知れませんが、もっと教えて!という姿勢があれば、何か伝わるのでは・・・
伝わるといいな!