留学生日記13~新居~ | パリと音楽と大学と

パリと音楽と大学と

パリにて声楽、シャンソンを指導。パリの音楽学校在学中より、フランス各地・ヨーロッパで様々なコンサートを経験。フランス国家公認声楽講師資格。アラフィフの物語を振り返るつもりです。


秋に入ってから、発行が再開した無料日本語新聞で、仮住まいから近いアパートをみつけ、電話してみた。新聞にはステュディオと書いてあったけれど、見に行ったら、ドアをあけるとキッチンのついた一部屋で、一部屋プラスキッチンか、二部屋といってもよいところだった。
私を迎えてくれたのは、その時点でそこに住んでいる人だった。板張りの床、いかにもパリ風でお風呂もあったし、私は気に入った。その住人がOKを出してくれて?大家さんに電話してOKとなった。
(?)

日本でいう4階。これくらいならなんとかなるかな?(と思ったのだが甘かった)安全性のチェック、のぞき窓がついているドア、そのあと大家に強引に頼んで、チェーンロックもつけてもらう。
仮住まい中に、いろいろ気分だけ怖いことは味わったので、あるに越したことはない。
もちろん、歌っていいかどうかは大家に許可をもらった。同じ階の人にはあいさつをした。ひっこしそばはないし、フランスではそういう習慣はない、というけれど、顔を見せておくのはいいと思う。
特に音のことが心配でそうしたのだが、実は階段を共有するのは直接には歌の練習をする部屋には接していない住居ばかりだったので、今思うとそれは要らぬ心配であった。
・・・音への苦情は、全く予想もしないところからやってきた。
(続く)