こうして始まった、見知らぬ人とのワンルーム同居生活・・・
昼間は、手続きに行ったり学校の下見に行ったりで、なんだかんだ、私は外に出ることができます。
そんな日々のびっくりは、まず、電気コンロ。日本では、ガスの火で、あっという間にお湯も作れました。
しかし、電気コンロ。遅い。遅い遅い。そのかわり、フライパンでトーストが作れちゃう、ちょうどいい速度かも。
そして、お湯は、お湯沸かし専用のポットで作ります。これは、とてもはやいのです。
ある日、昼間、珍しくひとりでのんびり・・・と思ったら、
大学生の彼女は、さあっと風のように帰宅。手際よく昼ゴハンをつくり、さあっとまた出かけていくのです。
近くはない大学だと思っていたけれど、定期券があるならば、
こうして自宅で食べたほうが節約できる、ということなのでしょう。私の分も作ってくださいました。感謝。
こうして、初日より「彼女が出発するまでだから、いいかのかな」と甘えて居座ってしまった私。
さあ、彼女が出発する日が近づいてき・・・
「延期になった。10日くらい遅れて出発することになった。
なんだったら、予定のとおりにこのアパートを貸して、
私が友達のところに転がり込んでもいいわ」
えっ?どうしよう・・・理屈でいったらそうだけど、いくらなんでも悪いかな。
しかし、勝手知ったる友達とか彼とかならともかく、
知らない人とのワンルーム共同生活は、いささかつらいものがあります。
「んじゃホテル行きます」と私。
アパートを借りる期間が短くなるから、その分まではアパート代、払わないという条件で同意。
(それは当然)
・・・でも、理由はもうひとつあったのだ。
おふろにはいりたーい!!!
たかが1週間もしないうちに、この、シャワーだけのワンルームに、参っていたのです。
パリには、いや、フランス中に、こういうアパートはいっぱいあります。豪邸だって、シャワーがあります。
ココでは、シャワーだけ、というのは普通のこと・・・でも、日本から来たばかりの人は、お風呂が恋しくなる。
私だって、そんな普通の留学生初心者の一人だったのです。