眠気がふっとんだ訃報 | 還暦フリーランサーのおしゃべり処

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元競馬専門紙記者/旧ブログ~「オヤジの競馬倶楽部」~
(ヘイトスピーチはご勘弁)

 

  〝おばあちゃん〟逝く

 このところ眠りが浅いのが困りもの。夜もスマホのブルーライトを避けつつ、無理せずに結構早めに床に入っても、あまり効果がない。いわゆる老化現象なのかな?

 まあ早く目が覚めるのは、それはそれなりに悪くないです。でも朝っぱらからビックリする訃報を目にすると、一日のスタートが遅れがちになってしまう。

 

 『虎に翼#2』でほんのチョロッと触れた〝かしまし娘〟の次女、庄司照枝さんが8日に亡くなったそうです。91歳だったとか。年明けに長女の歌江さんが亡くなったばかりで……。どうやら急なことだったみたいですね。

 

 それこそ昨年末、当時BSプレミアムで放送していた『よみがえる新日本紀行』って番組で、「最初のニュータウン」という回があり、本編の案内役をしていたのが照枝さんでした。

(こちらです↓)

 

 本編終了後には、取材地の現在を新たに撮影した映像が流れるのですが、そこで照枝さん本人が、妹の花江さんと一緒に元気に出演されていましたのに……。

 それだけに、今朝の訃報には驚くというより、結構ショックがあったかなあ。

(この番組、BSの改編で4Kでしか観れなくなったのはクレーム入れたいくらいで……)

 

  『カーネーション』では名演連発

 

 訃報とともに、朝ドラ『カーネーション』で主人公のおばあちゃん役をしていたことが、結構話題になってました。こういう時に取り上げられるってのが、ストレートに嬉しい。

 

 ということで私もちょっとだけ。

 メチャメチャだけど愛すべき息子と、かわいくて仕方がない孫娘の派手な親子ゲンカ。それを身体を張って食い止める姿が印象的でしたが、それだけでなく、主人公に寄り添うおばあちゃんの深みをきちんと演じ分けてらして……。

 婿さんとちゃんと向き合うことを主人公に促すところとか、孫達の幸せを願いながら長い眠りにつくシーンとか……。前半だけでしたけど、ちゃんとしたドラマはこうでないとねえ。

 あ、いやまあ、その話は別の回に。

 

 生意気にも子供心に〝かしまし娘〟の笑いは照枝さんあってこそ、と思ってたところがありました。でも、松竹新喜劇の舞台の方でも、タイトルは忘れましたけど、テレビで観ただけですが印象深かったんです。そういう地力が晩年の『カーネーション』で惜しみなく出た。そんな感じでしたか。

 ご高齢なのはわかってましたし、さすがにまたお芝居するのは無理かな?と思っていたところに、「よみがえる新日本紀行」を見たので、もしかして今一度……なんて淡い期待をしたもんですが……。

 

  火葬場で『いとしのレイラ』?

 

 それでも、と続けていいのかどうかわかりませんが、〝かしまし娘〟はいわゆる音曲漫才のトリオ。で、照枝さんが担当していたのはギターです。

 

 『カーネーション』が本放送されている当時。番宣のトーク番組に出た照枝さんが、自分ももうトシやから、と笑いを取りつつ、お葬式の話題をし始めた。

 「湿っぽいのは私らしくない」というので、「火葬場では音楽を流すように言うてあるんです」みたいなことを口にされてました。

 で、何を流すんですか?の問いに答えたのがエリック・クラプトンの「レイラ」ですわ。

 「イントロがいかにも火が燃えてる感じでしょう?」

 ……て、ここ笑うところですか?みたいな。

 

 通夜、告別式は近親者のみで執り行われるとのこと。「レイラ」流したんだろうか……。

 

 やること山積みではありますが、いやもう今夜ばかりは『カーネーション』の照枝さん登場回を観ながら、ご冥福を祈りたいと思います。

 

 

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