滞在は1時間強
やっぱり諸事情により、来年は現場で日本ダービーを観ることが難しそうだ。そのことがわかったので、ホントに滞在時間は1時間程度になるな、と思いながら、また馬券も外れることを覚悟して、向かった東京競馬場に着いたのが15時ちょっと前。
パドックに直行した時には馬は出てきていて、「ロクに見れないな」と思いつつも周辺をウロついていたら、意外にところどころスペースが空いて、それなりに姿を確認できた。
それはいいんだけど、現場で馬を見ると、購入予定の馬がそれぞれもうひとつ良く映らない。これはしばしばあることで、発券のために並ぶ列が長いとか、ネットのつながりが悪くなること、などを想定して早めに買っておく場合、買い足すべきかどうかに悩まされる。
でも、それを今回はヤメておいた。結果から言えば、傷を深くすることなく済んだので正解でございました。
(上の画像はヴィクトリアマイル当日に競馬博物館で入手できなかった企画展の図録。無料で配布されているのに、結構高くついてしまいましたけど)
最年長優勝記録の更新
それにしても、56歳の横山典騎手が、武豊騎手が持つダービー最年長勝利と、GⅠ最年長勝利の2つの記録を、一気に更新してしまうとは。
それも皐月賞を取り消した2勝馬で……。
ゲートを出てから異変に気付いて、まったくレースをしてくれないよりは全然マシなんですけど、レジェンドが最高の形で結果を残したのですから、感性の有無には関係なく、マネをする騎手も出てくるでしょう。これからこの風潮が定着していくんでしょうか?。
そうでなくとも休養期間をたっぷり開けて臨む、という近年のトレンドに戸惑っているのに、ますます難解さを増しますね。覚悟しておかねば……。
いずれにしても、レース内容はともかくとして、歴史的なダービーになったんだよなあ、とは思いますねえ。
ダービー翌日のBSで
第91回日本ダービーの翌日、BSで放映されたのが『シービスケット』でした。
(画像は原作本)
アメリカの、〝古き良き時代〟の物語。レース中に併走する相手騎手を、ムチでビシバシ叩き合うシーンがあったりして、「現在ならコンプライアンスに引っかかってしまいかねない作品」みたいな話ですが、綺麗事のない物語には心を打たれるものがあります。
アカデミー賞の作品賞にノミネートされ、音楽も秀逸。同じ年の対抗馬が『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』でしたので、勝負はまあ決まってたみたいでしたが、劇場で観た時も、そしてこのたびも、しっかり楽しませていただきました。
今更ながらの競馬映画の話題になってしまいましたが、細かい内容はさておいて、翻って日本の競馬を思う時、つくづくいろんな思いが去来して……。
とにもかくにも、ストライキを経ての日本ダービー。全馬が無事だったのは何よりでございました。来年も多くの皆さんで楽しめるダービーであってほしいですね。
本当にこの一年も、お疲れ様でした。