フィンランド映画『枯れ葉』
本年の1本目として1月末に観てきました。
フィンランドの名匠アキ・カウリスマキ監督の新作。
『枯れ葉』
ずい分と昔に、乾いた感覚のコメディ『カラマリ・ユニオン』を観てアキ・カウリスマキ監督に妙にハマリ、『レニングラードカウボーイズ・ゴー・アメリカ』とか、巨匠達によるオムニバス形式の映画『10ミニッツオールダー・人生のメビウス』に収録された『結婚は10分で決める』なんかも好きで……。
その後、しばらく意識していなかったのですが、今回の『枯れ葉』が6年ぶりの新作とか。
●ネタバレ注意
なんですかねえ、やっぱり人間を諦めていない、というか、しみじみといいんです。「人生観が変わった」みたいな作品ではないのですが、何だか気持ちがホッコリすると言うか……。
フィンランドを舞台にした日本映画に『かもめ食堂』てのがありましたが、あれもどこか乾いた感じがするのに、描かれる人間が温かい、というかこっちの気持ちも温かくなる。
土地柄、お国柄なんでしょうか。北欧だから寒々しく感じてしまうのは、イメージが先走るから?。
やはり先入観はいけませんな。
『琵琶湖より愛をこめて』翔んで埼玉(第2弾)
そしてついにこちら。
(パンフレットも映画館のポスターもナシで)
『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』
を観てまいりました。
いやまあ、なんちゅうか、前作とは違うオリジナルストーリーのはずですが、作品の生みの親である原作者の魔夜峰央さんがオープニングに登場してニヤッと笑うのをはじめとして、とことんやってくれてますわ。
なにより新キャラクターの滋賀解放戦線を率いる〝滋賀のオスカル〟こと桔梗魁(男性)を演じた杏さんがカッコ良過ぎてオジサンしびれましたわ。オリジナルメンバー壇ノ浦百美(男性)に二階堂ふみさんを宛てたことも大ヒットだと思いましたが、こうしたキャラが存分に躍動するのがたまりませんわ。
もちろん滋賀が舞台ですから、今をときめく堀田真由ちゃん(長浜市でしたっけ?)が出てないはずがない、と思ってました(トレーラーでは白塗りの顔でわからなかったんです)けど、しっかり出演されてました。
ま、これこそ「人生観が変わる」なんて次元とはまったく無関係の超娯楽作品ですけど、たまにはよろしおますやろ。
壮大な茶番劇は九州へ向かうのか?
昨秋、九州を訪ねた際に、〝翔んで埼玉の九州編を〟というキャッチコピーで詳細が書かれたポスターだかフライヤーを観た記憶があるのです(何か夢でも見てたのかもしれませんが↓)。
でも本作を観てなんとなく概要(?)がわかってきました。
そのポスターには「長崎県知事役に福山雅治が前向き」と書かれていて、それが実現するなら本当にやってのけるかも……いやしかし、福岡と長崎でバトルが?
という疑問があったのです。
でも今回の『琵琶湖より愛をこめて』のエンディングテーマをはなわさんが歌ってるのを見て、「そうかっ!解放戦線が佐賀にあるのだな」と気付きました。で、それを率いるのは一体、誰なのか……。
いやもう、茶番劇の妄想話はこのへんにしておかんと怒られそうだ。知らんけど。