体調を崩しました
11月以降、週末毎に東京競馬場に行っては、いろんな宴席に顔を出し、それがない時は九州へ行ったり、12月に入ってからは忘年会シーズンということで、２日と開けずに飲み会が続き、その間には関西遠征もありで。19日の夜、ついに身体が悲鳴をあげるような感じでくたばってしまいました。
とは言え、東京競馬場でRRCファイナル観戦後の18日夜はまだ元気でして、『鎌倉殿の13人』の最終回を観てから横になった後、早朝目覚めて、録画していたサッカーW杯の決勝戦を観て、午後から最後の忘年会に参加し、『エルピス（＃９）』を観る、ということはしたのです。
が、そこから丸一日、機能しませんでした。まあこの１カ月に関しては、仕方なかったかな。今はすっかり復活しておりますが、もう無茶はきかないな、とつくづく思わされました。
『鎌倉殿』休み休みで完走
正直なところ〝三谷幸喜作品〟はあまり好まないため、よほどのことがない限りテレビの連続ドラマを観ることはありません（映画は観ますよ）。よほどのこと、というのは、大河ドラマだったりするわけですけど、それでもビッシリ食い入るように観ることはないです。唐組の役者さんが出演していた『真田丸』ですら、彼が出なくなって以降はとばしとばしでした。
今年の『鎌倉殿の13人』も、発表になった時点で「何故〝十三人〟ではなく13人なのだろうか」と思ったんです。鎌倉時代を扱う大河ドラマに、ですからねえ。
しかもナレーションが長澤まさみさんで、新垣結衣さんが大河初出演ときたら、〝話題性が先走るドラマを敬遠しがち〟な自分としては、迷わずスルーのはずでした。
ただ、ともあれ描く時代が鎌倉幕府成立後。これまであまり描かれてこなかった、言ってみればワケのわからない滅茶苦茶な時代の話ですから、どんなふうに描くのだろうか？という興味が頭をよぎったので、恐る恐る（？）観てみようかな、と。
すると源頼朝、義経の描き方が従来の作品とはガラッと違ってましたし、次第に面白くなって（それでもフルで観たわけではないですけど）、たまに出てくるおちゃらけには我慢して、最後まで追うことになりました。
で、終わってみて「やっぱりそうでしたか」という感じ。まあ確かに三谷幸喜さんは上手なんだな、とは思いましたけどね。
細かいところは好みの部分もあるので省くとして、ガッカリさせられたのは最終回の冒頭。
私は一昨年の『いだてん』に続いて、来年度の『どうする家康』も「多分一瞬たりとも観ないだろう」と思ってましたが、いきなり主人公を登場させますか？。まあ『真田丸』の時も、翌年の『おんな城主直虎』につなぐようなセリフを入れてましたけどね。こうした内輪ウケは本当にウンザリなんですけど……。
算用数字と漢数字の使い分け
今回のタイトルである〝13人〟と〝十三人〟に話を戻しましょう。
これは競馬業界の話になりますが、基本的に〝三冠馬〟は漢数字で統一することになってます。まあ時代が変わってきてますので、「それが当たり前でした」ということにしてもいいです。
でも、２冠と三冠の違いはもちろんのこと、GⅠ３勝と三冠の違いはやっぱり無視できないんですよ。
どういうことか、と言いますと、算用数字はカウントできる対象を表記する場合に用いて、絶対的な固有名詞として書くべきモノについては漢数字を使用する、ということです。
「皐月賞と天皇賞と有馬記念を勝って〝三冠馬〟はないでしょ？」
という話。
シンザンの〝五冠馬〟は史上初のこととして唯一無二として生まれた表記。またシンボリルドルフの〝七冠馬〟は、生産者のルーツである島根の酒蔵が、これまた偉大な歴史的名馬を称えて作ったお酒の銘柄として使った表記です。
ですから、例えば直近の三冠馬であるコントレイルについては、「令和２年度の三冠馬でGⅠ通算５勝」という書き方が理想的だ、ということです。
このあたりのことを、三谷さんが意識せずに算用数字を使ったわけはなく、つまり鎌倉殿の〝13人〟は、豊臣秀吉における〝五大老〟に〝五奉行〟の扱いではなく、脱線気味に例を挙げれば〝白浪五人男〟とか、〝十三人の刺客〟や〝七人の侍〟といった決まった数ではない、ということが伏線めいていたんでしょう。
最終回を観終わった皆さんならご理解いただけるかと。
とにもかくにも、一年間楽しませていただきましたけどね。
それにしても……。
来年の大河の最終回で、徳川家光の乳母の春日局が、
「これは誠に面白いですよ」
とか言いながら〝源氏物語〟を読んでたりしないかと、今から心配しても仕方のないことではございますが……。
くだらないことダラダラとすみませんでした。丸一日伏せっているあいだ、ついつい考えてしまったもんですから。
（こちらは18日午後。RRCファイナルが行われたパークウインズ東京競馬場。『エルピス』とサッカーW杯の話はのちほど）
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