『ケイコ 目を澄ませて』 | 還暦フリーランサーのおしゃべり処

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元競馬専門紙記者/旧ブログ~「オヤジの競馬倶楽部」~
(ヘイトスピーチはご勘弁)

 

  ぶさかわ?

 誰かのブログで見た記憶があるんですよ。

 「実はイケメンではないかも選手権」

みたいなことが女性の間で話題になっている、と。

 

 「うーむなるほど」と思ってすぐに思い浮かべたのが綾野剛さんであるとか菅田将暉さんとか、ちょっと捻って柄本佑くんとか岡山天音くんとか?なんてことを考えてみたんですが、つまり自分が「好きな役者さんばっかじゃん」と思ったりしまして。
 

 で、ネット検索すると確かにそれらしきサイトがいくつかあるわけです。でも、それらをザッと見ると皆さん男前なんですよ。  

 「まあ好みは人それぞれだからなあ」
とは思いますけど、逆説的に言うと、多くの女性が男前だ、と認定しているけど、「ちょっと気に入らないところもあるかな?」というランキングだったりするんですかね。

 

 で、中見出しに使った〝ぶさかわ〟なんですけどね。この言い方も何年か前に知った単語ですけど、いいですよね。音的に微笑ましい。でも、最初聞いた時はピンとこなかったんです。

 いや勿論、「ぶちゃいくだけど可愛い」ということだろう、とは理解できたんです。でもそれって、生まれたばかりの赤ちゃんとかは例外なくそうですし、動物の写真などではしばしば見られます。

 だから「何を今更」と思ったら、女性タレントに当てはめるというじゃないですか。あぁ、なるほどなあ、宮崎あおいさんも出てきた頃は「赤ん坊顔だったなあ」とか思いましたですよ。数少ない朝ドラと大河の主役を張った、今や大女優ですけどね。

 で、例によってネット検索。すると出てくる出てくる、「どう見たって可愛いだろう」としか思えない女性タレント達が。

 「いいじゃん可愛いんだから」

と思う反面、「イケメンではないかも選手権」の方もそうですけど、それだけ個性的で魅力があるんだな、という納得の仕方をしまして……。

 

 で、この話の流れから、岸井ゆきのさんの名前を出すのは失礼極まりないかもしれませんがご勘弁。私はファンなのです。それも現在の30歳前後の女優さんの中では相当お気に入りの一人。

 

 前置きが長くなりましたが、先週の土曜日。僅かに空いた時間に、彼女の主演映画を観てきました。

 

  実話ベースです

 

 こちらです。

(公式ホームページから画像をお借りしました)


 『ケイコ 目を澄ませて』(監督・三宅唱)

 聴覚障害を抱える(と言うか聞こえない)女性プロボクサーの、実話をベースにした作品です。

 主人公であるケイコの耳には入ってこない音だけが観客に伝わってきて、当然、ケイコはほとんど言葉を発しませんが、その思いの熱さ深さ切なさは十分に伝わってきます。

 彼女が、この映画の主演であることが心の底から嬉しかったりしました。

 

 ネタバレは避けるとして、伏線が張られたり、大事件が起きたりなんてことなく、淡々と物語は進みます。100分ほどですから、およそ大作とは呼べないかもしれませんが、いいですよ。
 

 この秋、『エルピス』とともに話題になった『silent』が、やはり聴覚障害者を扱ったドラマだったとか?私はそっちは観ておりませんが、こちらも是非、ご覧になっていただきたいかなあと思います。

 

(そろそろ有馬の枠順確定しますか?その前にサッカーW杯のことも来月封切の映画についても書きたいし、最終話目前の『エルピス』もだし……)

 

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