使用済み紙おむつの再資源化・燃料化の可能性について考える「かんきょう井戸端会議」に参加しました | 鯖江市議会議員 帰山明朗(かえりやま あきお)のブログ

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ふるさとの元気なまちづくりを目指し活動する、福井県 鯖江(さばえ)市議会議員 帰山明朗の活動報告&日記です

全国でそして鯖江市にとっても、ごみの減量化・資源化は継続して取り組む大きな課題。

 

鯖江市では、令和7年度までに燃やすゴミの排出量を1人1日あたり409g(令和2年度比20%削減)とすることを目標に取り組んでいます。令和5年度を通しての平均排出量は408gで、 市民の皆さん一人一人の意識と行動により、2年も前倒しで目標を達成出来ましたが、最近少しリバウンドの傾向も見られます。そのため、今年も5月28日から6月7日まで、市職員さんが分別をお願いする街頭啓発や引き続き燃やすごみ袋への記名のお願いをするなど取り組みを。

 

市内で出るごみは家庭の燃やすごみ以外にも、資源ごみ、不燃ごみ、直接搬入のごみ、事業系の一般廃棄物等があり、鯖江市一般廃棄物処理基本計画では、これらを合わせた1人1日当たりの排出量の目標値を定めており令和6年度の目標値は810グラム。

令和2年度の920グラムから年々減少しており、令和5年度は838グラム。令和6年度もほぼ目標に達するものと予測。

 

この、ごみの減量や資源の循環は市民の努力のみの問題ではなく、行政・民間の様々な領域にまたがる新たな仕組みの構築や政策が必要だと言われます。市一般廃棄物基本計画を見てみますと、新たな施策の研究として、使用済み紙おむつの燃料化事業などの研究も挙げられているところ。

 

そうした中、先日は、市環境教育支援センターで開催された、この使用済み紙おむつの再資源化・燃料化の可能性について考える「かんきょう井戸端会議(講演+ディスカッション)」に参加しました。

会場には、市民、また鯖江の環境やごみに関して興味のある方たちが多数参加。オープニングに、鯖江のゴミの状況について市の担当者さんからご説明いただいた後、「ごみについて最新情報、使用済み紙おむつの再資源化!」のテーマで(株)スーパーフェイズ 木村幸弘 社長様にご講演を。その後、参加者間で「燃料化の可能性 」などについて意見交換しました。

 

鯖江市の燃やすごみの組成調査では、令和5年度では14%を紙おむつが占めていて、事業系になると介護施設などもあり、もっと高い割合。全国的に高齢化により年々この紙おむつの割合は増加傾向にあります。

使用済みの紙おむつの燃料化については、回収後、固形燃料化して入浴施設のボイラー等で使用する鳥取県伯耆町での※先進的な取組を鯖江市は視察し現在研究中とのことです。

 

※(伯耆町内(人口約1万人)と、隣接する南部町の病院・老人福祉施設、町営保育所から使用済紙おむつを回収し、「破砕・発酵・乾燥処理による燃 料製造」方式で再生利用等に取り組んでいます。回収された紙おむつはペレット燃料となり、町営の温泉施設にある使用済紙 おむつペレット専用ボイラーで活用。ごみの減量化にもつながり、2 ヶ所あった焼却施設が 1 ヶ所に集約された)

 

鯖江市で、ごみの市民1人あたりの年間の処理にかかる費用は、ごみ収集、選別および処理に係る経費、人件費、鯖江広域衛生施設組合への負担金等の合計を人口で割ると、令和5年度は年間一人当たり1万9,592円。こうした費用軽減のためにも、2050年の二酸化炭素排出量実質ゼロを目指しすためにも、継続しての、ごみの減量化・資源化推進、そのための工夫は重要です。

そうした意味でも今回の講演会は貴重な学び舎気づきの機会となりました。関係各位に心から感謝いたします。