先日6日はハーモニーホールふくいで開催された、ピアニストで仁愛女子高校教諭 髙橋かほるさんの還暦記念コンサート~ 歌うピアノ 語る声 ~に行ってきました。
髙橋かほるさんは、福井大学教育学部卒業後にドイツに渡られ、ハンブルガーコンセルバトリウム国家演奏家養成コースを最優秀の成績で卒業。在学中にドイツ連邦コンクール入賞。帰国後、複数のピアノコンクールの全国大会で入賞。H28年度文化芸術賞受賞されるなど輝かしい実績を持たれ、とても活発に演奏活動を行われています。
また、高校教員・音楽科担任教諭として多くの音楽家、音楽教育者を育成されるほか、コーラス部を創設、指導されています。
そして、合唱の指導者として「福井の第九」の全体指導はじめ、県内の小中高、一般の合唱活動に貢献されるなど、各分野での大きな活躍を続けられてきています。
今回の還暦記念のコンサートは2部構成。1部は高橋さんが弾きたい曲、お世話になった方々に聴いてもらいたい曲から、ドビュッシー・ブラームス・ベートヴェン・坂本龍一など多様なジャンル。
第2部はテノールの清水雅彦氏との共演で「ぼくの村は戦場だった」-あるジャーナリストの記録-を。これは、2012年にシリアで銃撃により亡くなったジャーナリスト・山本美香氏の著作をもとにしテノール独唱(清水雅彦氏)のために作曲されたもの。山本さんが戦争の犠牲者に寄り添い、懸命に生きる子供たちの未来を信じ、命を懸けて伝えてきた過酷な現実、カメラやペンに込めた平和への願いが伝わってくる音楽でした。
素晴らしい演奏を聴いて、伝わるメッセージ・思いなど、いろんなことを感じ考えた、良い時間でした。改めて高橋さんのご活動に敬意を表するとともに今後益々のご活躍を心からお祈りします。ありがとうございました。