鯖江市議会第444回定例会(3月議会)が開会 先議を行い採決しました | 鯖江市議会議員 帰山明朗(かえりやま あきお)のブログ

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昨日、鯖江市議会定例会が開会しました。補正予算案・来年度当初予算案、条例改正案などについて、佐々木市長よりの市政所信表明・提案理由説明が行われ、その後、補正予算・条例改正案などの一部議案について先議し可決しました。

 

 

※地方自治体の議会の定例会では、通常、議案を各常任委員会に割り振り、委員会の報告を得て、議決しますが、この場合、定例会の最終日を待たないと議決を得られません。このため、年度末における補正予算など、時間に余裕がない案件について、その他の議案と分け、

定例会の冒頭で委員会審議を経て議決することがあり、これを「先議」といいます。

 

それぞれの議案について3つの常任委員会で審査が行われ、再開した本会議にて審査概要・結果が報告されたのち採決され可決しました。

 

今回、先議・可決した「令和5年度一般会計補正予算」の概要は、保育所の遊戯室、小・中学校等への空調設備の整備や庁内LANパソコンの購入など、工期や納期の観点から今年度中の準備が必要となる経費をはじめ、国の補正予算に係る事業費の追加のほか、実績見込みによる過不足額等を計上されたもの。また、将来の需要増や不測の事態に備えるため、財政調整基金からの繰入金の減額を計上。

これらの結果、一般会計補正額は9億4千230万円、補正後予算総額は312億4千230万円となりました。

 

そのほか次年度からの市役所の機構改革(副市長二人制、部と課再編)に伴う条例改正案も先議し可決。

 

・市役所の部課の再編は、様々な今日的課題に直面している中で、市民生活に直結する諸課題に迅速に対応するため、『市民生活部』を新設し、現在の市長部局5部体制を6部体制に移行させ政策分野別に再編するもの。

 

・副市長を現在の1名から2名以内とする条例改正案の市長の提案理由は、(以下、議会冒頭の市長の提案理由説明から引用)

・・・行政課題に的確かつ迅速に対応するための機構改革に加え、福祉、子育て、環境、防災、市民活動など一人ひとりの市民の思いや実情に丁寧に対応し、未来の鯖江市にしっかりと繋いでいくための牽引力を強化するため、新たに副市長を2人体制とし、それぞれ政策分野別に分担、協力しながら職務を行うことで、市長とともに市政の舵取りを担っていくことを目指すため。なお、人口が減少に転じた今、本市が持続的に発展していくためには、市内外の方から行ってみたい、住んでみたい、住み続けたいと思ってもらえるような、選ばれるまち鯖江市となるよう、「市民主役で日本一活気あるまち」、「ワクワク子育て日本一のまち」、これらと深く関わる「女性活躍の推進」に注力することが必要不可欠であり、全庁体制で強力に取り組みたいと考えていることから、これらの取組みに精通しておられ、市民に溶け込み、慕われるような方に新たに副市長に就任いただきたいと考えております。私はこれまで、今できることを、今実施するべきとの考えから、市政運営の中で時期を逸することなく、その時、その時に、最善の判断を下し実行に移してまいりました。よって、諸課題解決に向けた今回の決断を、市長の任期4年という周期に合わせて1年待つという考えはなく、4月当初より新体制にて市政を運営させていただく事が、鯖江市発展の為に重要であり必要であると考えますので、ご理解賜りますようお願いいたします。・・・(以上、議会冒頭の市長の提案理由説明から引用)

 

私は、この議案については議会で市長に対し質疑を行い、「何故、今、2人体制なのか(任務分担も含めて)」  「経費に対する効果について」

「副市長にはどのような人物をイメージされているのか(求める資質や能力など含めて)」について質しました。そして付託委員会(総務)での審査概要についての委員長報告を受け、この議案に賛成しました。

 

私は議案採決の前に議場で賛成討論も行い、賛成の理由を述べさせていただきました。

以下、私の賛成討論の概要

・・・今回の副市長二人制の議案は、持続可能な鯖江市の発展のための諸課題に、組織としてのマネージメント力を高め、一層、迅速な対応に努めていくためと理解しました。

 

そのために必要な手段が、なぜ、副市長2人制なのか、なぜ、今なのか、その人事に伴う歳出増・費用に見合う成果は上げられるのか、という疑問に対しては、市長はじめ理事者から一定の説明があり、現段階で一定の理解をしたところ。

 

佐々木市長には、市民の付託を受けたトップとして、大いなる覚悟を持って取り組まれることと受け止めておりますので、副市長2人体制を可能とすることで、最大の効果を導き出されることを強く求めますし、強く期待します。

 

ただ、副市長二人制の実行に際しては、市職員数の適正化を目指す定数増などの行政改革を並行して着実に行うよう求めます。

 

そして、本市の今後予想される財政状況の厳しさの中、また物価高騰などで市民生活負担感が増しているこの時に、新たな歳出増になることへの市民感情などを考えれば、この副市長2人体制については、積極的に市民の皆さまに丁寧に説明し理解を得る機会をつくることを求めます。

 

また、今後、人選に関する議案を提示される際には、議会でのやり取りを踏まえ、丁寧な説明を求めるとともに、そうか、なるほどと思えるような、いい人選が示されることに期待し、要望し、このことで本市のまちづくりの推進力が高まることに大きく期待して、この議案に賛成する。

 

以上。私の賛成討論概要(昨日この議案には6名の議員がそれぞれ反対・賛成の立場で討論。賛成多数で可決されました。なお2人目の副市長選任については議会最終日に人事案が出される予定です)

 

昨日の議会の様子はユーチューブでの録画放送もされています。ぜひご覧い​ただきご感想・ご意見など賜れると幸いです。詳しくは以下の議会ホームページでご確認ください。

YouTubeで鯖江市議会をご覧ください – めがねのまちさばえ 鯖江市 (city.sabae.fukui.jp)

 

今後は、3月21日最終日での採決に向け、3月4~6日に一般質問、7日からは常任委員会での議案審査等が行われます。