Vol.896-3/3 R巻頭-08。歴史(観て歩き)レポ-東讃編08<津田の松原・南川のふじ> | akijii(あきジイ)Walking & Potteringフォト日記

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「凡に中なる、これ非凡なり」(論語)、「何事も自分に始まり、自分に終わる。自分を救う道は自分以外ない」(夏目漱石の言葉)を座右の銘に、我流(感性だけ)の写真を添えて日記を綴る。

Vol.896-2/3に続けてご覧ください。

 

14.南川のふじ>  <撮影:2012.11.09 and 2017.05.02 and 2017.05.04>

南川(みなみかわ)のふじは、南川少年自然の家の西側を流れる津田川水系の支流の一つである爛川(ただれがわ)の東岸にあり、樹種はヤマフジ(ノフジ)である。

幹は地中で分かれて四肢となり、うち三枝は茎周65cm、50cm、45cmで大きいとは言えないが中軸となる。

一枝は、根本での幹囲が1.6m、高さ2m位までは分枝せず、直上している。

対岸から見ると、4匹の大蛇が川面から跳り出たようである。多数の枝は、幹囲1.6m、高さ15mのナラガシワの木全ての枝に這ってこれを覆い、さらに南12m離れたハンノキと北14m離れた所にあるムクノキの両大木にまで枝を伸ばしている。

樹勢がきわめて旺盛な折りには、春から秋にかけて枝や葉が繁茂し、特に花の咲く五月には、紫色をした総状花が多数垂れ下がり、新緑の中に木漏れ日に照らされたふじ色が爛川の渓流に映り、見事な景観を醸し出し、見学者も多い。

 

<所在地・外観>

▼南川自然の家-さぬき市大川町南川1309

▼南川自然の家-川岸に育ったフジの大木

 

ことでん長尾駅から県道10号線バイパスに出て東方向に進み、爛川手前の新橋西詰交差点(長尾駅から約6.5km)を南に曲がり、川に沿って溯(さかのぼ)って行く。

3㎞ほど行くと右側に南川自然の家がある。

 

<概 要>

▼南川自然の家-1

 

▼南川自然の家-2

 

▼南川自然の家-3

 

 

南川自然の家の西側を流れる爛川の岸に、「南川のふじ」(県天然)がある。

 

<歴史遺産>

水に恵まれて大きく育ち、高さ15mのナラガシワの木の全面を覆っている。

5月には豊かな花房を垂らし、見る人を楽しませる。

 

▼南川のふじ-1

 

▼南川のふじ-2

 

▼南川のふじ-3

 

▼南川のふじ-4

 

 

<関連遺産-1>

爛川は、意味から言えば「多垂れ川」で、多くの支流を集める川の意であろう。

川をさらに3㎞ほど遡ると、「師走谷(しわすだに)の大なら・大北のクワ」(ともに県天然)がある。

大ならは高さ23m、クワは13mにおよび、大きく枝を広げ、南川の豊かな自然を象徴している。

 

▼師走谷の大なら

 

▼大北のクワ-1

 

▼大北のクワ-2

 

 

<関連遺産-2>

南川には、「南川太鼓」(県民俗)が伝承されている。

十数台の締太鼓を揃って打つ太鼓で、盆踊りや婚礼・名付け・棟上げなど、祝いの席で演じられてきた。「南川小唄」「大津絵節」「松づくし」などの演目があるが、京都の能の囃子が元になっている。

今も富田神社(さぬき市大川町富田中)の宵祭りや県の郷土芸能祭りなどで、伝統の芸を披露している。

 

▼富田神社-門前、参道

 

▼富田神社-拝殿、本殿

 

▼富田神社-狛犬

 

▼富田神社-クスノキ(香川県の保存木)

 

▼富田神社の宵祭り-1(web引用-水彩画風変換)

 

▼富田神社の宵祭り-2(web引用-水彩画風変換)

 

▼南川太鼓(web引用-水彩画風変換)

 

<文は現地説明板やWebなどより引用した>

 

▶▶▶▶▶▶ 今報了◀◀◀◀◀◀