新居宮池の動静
宮池の北に位置する袋山に架かる雲。
沁みる言葉
地道さの積重ね
アサンガ(310-390年頃)という学僧は、西北インドのガンダーラ地方のプルシャブラ(現在のパキスタンのペシャワール)の生まれで、日本では無著(むじゃく)菩薩と崇(あが)める。
そのアサンガの主著「摂大乗論(しょうだいじょうろん)」(5世紀頃に執筆した唯識の論書10巻)に、
---- 願自在は、精進波羅密多(しょうじんはらみた)円満するがゆえに、という一文があるという。
精進とは、いくらノウハウを伝授されても、地道にこつこつやらねば、成功はおぼつかない。
まさにその地道な努力の継続のことで、波羅密多はサンスクリット語のパーラミターの音写で、理想に近づく方法の意味だと識者は解説している。
そうした地道さの積重ねによってこそ、願いも自在に叶えられる---- 。
当たり前だが、いつの世にも変わらぬ普遍の道理だ。
「理(ことわり)」というのは、いつだって当たり前のスガタで立ち現われるのだ。
近年、一途(いちず)・直向き(ひたむき)・地道(じみち)は、暗いイメージだというが、悪い冗談だろう。
理をなめてはいけない。
Walking & Potteringの風景
男山神社(さぬき市寒川町)。
神前神社(さぬき市寒川町)。
<Flower arrangement>
頭上に広がる空間、空(そら)
A seasonal flower
◇史跡巡りの道中で出会った芙蓉(ふよう)
開花時期は8月上旬~10月上旬頃。大型の花で、昔から、「美しい人のたとえ」に用いられている花で、美しくしとやかな顔立ちのことを「芙蓉の顔」という。
どこに咲く
◇史跡巡りの道中で出会った浜木綿(はまゆう)
開花時期は7月上旬~9月末頃、海岸近くに植えられる。
浜辺に生え、白色の花を「木綿」(コウゾの皮から採った繊維で、神事のとき榊につけて垂れ下げたもの)に見立てたことからこの名がついた。
おもしろい咲きかたをするが、実の形もユニークである。
◇小生の庭の鉢に咲いている熱帯スイレン
原産地は主に熱帯アフリカで、南米などの熱帯地域にも分布している。
熱帯スイレンは花茎を水面より上に伸ばして大きな花を咲かせ、花色は温帯スイレンにはない青や紫色があり多彩で、エキゾチックな雰囲気がある。花は朝開いて夕方まで咲き続けるが、昼咲きのほか夜咲き性の種類もある。開花期間も7~10月中旬までと長い。
<akijiiの塗絵-(44)>
今報の塗り絵は「四万十川」です。
高知県の西部を流れる四国最長の川で、日本三大清流のひとつに選ばれている。
欄干のない沈下橋は有名で、旅情をかき立てられる。
生き生きとした緑に包まれた初夏の四万十川が、ゆったりと流れている。
引き続き、Vol.486-2/3をご覧ください。