Vol.409-1/2に続けてご覧ください。
<さぬき/てつたび:ことでん駅周辺シリーズ>
14:《[志度線] S14 原駅》
駅の周りは見事に殺風景、何にもないと思ったら原浜銀座の看板だ。40数年前には原浜銀座とか呼ばれ、まんじゅう屋・クリーニング屋・下駄屋・酒屋・風呂屋・自転車屋・八百屋と何でもそろう商店街だった。変わるもの--変わらないもの、消えるもの--残るもの、変わらなければ生き残れないこともある。そんな原駅の界隈を取材した。
<駅メモ、所在地、駅名標と駅舎&ホーム>
単式ホーム1面1線の無人駅で、入口はホーム両端裏から中央部へのスロープになっている。
▼所在地図
▼駅名標とホーム&電車
<周辺施設・地域メモ>
香川県立保健医療大学や多和神社などがある。
▼香川県立保健医療大学-1
香川県立保健医療大学は、1999年に開学した香川県立医療短期大学(2007年3月31日廃止)を母体とし、2003年に文部科学大臣から設立認可を得て2004年に開学した。
▼香川県立保健医療大学-2
▼浜神社
原駅より南へ100mの所に祀られている。南へ少し行くと原クリーンハイツ団地があり、周辺の開発は進んでいるが、神社周辺は昔の佇まいが残っているよ。
▼香川県住宅供給公社/原クリーンハイツ団地
▼東林寺(とうりんじ)(恵遠山 放光院、浄土宗)
◇入口、境内
境内は広く色々な花が咲くみたい。
◇本堂、門の葵の御紋
仏生山法然寺の助勤の寺で松平家より直接扶持されていたそうだ。
<名所・旧跡(遺跡)>-- 多和神社
延喜式内社の讃岐三宮にあたる由緒ある社で、旧志度32地区の氏神様だ。中世には86番札所の一画にあったが、17世紀の寛文年間に現在地に移った。神宮様式を採り入れ、拝殿を二分した割拝殿は珍しい。駅から南へ徒歩10分である。秋季大祭では、8地区にあるチョウサ(宝組、鳳組、勢組、魁組、豊組、旭組、幸組、明組の計8台)を、伊勢音頭を歌いながら担ぎ、神社から御旅所(おたびしょ)までの距離がたいへん長いため、道中休憩を挟みながら、5時間ほどかけて渡御(とぎょ)が行われる。御旅所でチョウサを担ぎ手8人のみで力の限り旋回させる勇壮な様は必見である。
また、夏には夏越祭が営まれ、夏越の祓えの神事は茅の輪だ。茅の輪をくぐれば、自分の中の厄を祓うことが出来ると言われている。
▼参道入口、随神門
▼参道鳥居、参道階段
▼社殿、拝殿
▼中門、本殿
▼境内社
<見もの・聞きもの>
◇カキ焼きの聖地
原駅から琴電志度駅に掛けての旧道沿いはカキ焼きの店が15軒ほども集まる聖地である。
毎年11月になると志度湾のジューシーなカキを求めて海鮮グルメが集まってくる。
食べ放題からコース料理まで値段も趣向も各店さまざまだが、県外客には強火で焼いた熱い鉄板にシャベルでカキを盛り上げて焼く元祖カキ焼きが衝撃度ナンバーワンだろうか?。
◇表装の詠智会(えいちかい)
表装の詠智会はお遍路グッズの専門店、駅から東へ徒歩5分である。
巡礼必携の3点セットは納経帳、納経軸、印取り白衣のどれも自慢のオリジナルデザインである。
輪袈裟、菅笠、巡拝帽子、山谷袋、念珠、リュック、つえまで何でもある。
▼HPの案内
◇竹内義商店
国道沿いの駅の周りは見事に殺風景。ほんとに何にもないと思ったら宝物を見つけた。軽んずべからず原浜銀座。「そうなんよ。嫁に来たころは原浜銀座とか呼ばれて、向かいは呉服屋、その向こうは…」天ぷら屋3代目の奥さん、竹内峰子さん(62)が嫁いできた1971(昭和46)年、このあたりはまんじゅう屋、クリーニング屋、下駄屋、酒屋、風呂屋、自転車屋、八百屋と何でもそろう商店街だった。電車の駅まで歩いて1分。実家まで電車で20分。ちょっと遠くにお嫁に来たけど、にぎやかだし、便利だし。それがこの40年で一変した。もう近くに商店は少ない。
そんな中で竹内義商店は家業の水産練り製品の製造販売を元気に続けている。現当主の秀明さん(62)は3代目。初代義孝さん、2代目明さんはすでに亡いが、2代目夫人のトシ子ばあちゃん(87)は健在だ。耳が遠くなった分、声が大きくなっていっそう元気に見える。おばあちゃんが張りのある大きな声で言う。
▶▶▶▶▶▶ 今報了◀◀◀◀◀◀