新居宮池とWalking &
Potteringの風景
穏やかな表情の宮池。
<どう捉え、どう考えるべきか>
経営マネジメントへの想い
17.「やりたいこと」と「やれること」、「やるべきこと」を明確にする
年功序列が崩壊しつつあるとはいえ、人間のメンタリティーは簡単には変わらない。年下の人間が指示することを快く思わない人も当然いるだろう。従来の慣習や文化を黙って変えようとすれば、味方になってくれる人まで抵抗勢力にしてしまうかもしれない。
コミュニケーションの上で小さな気遣いをするだけで、スピーディーに物事が運ぶこともあるはずだ。
若手・年長者に関係なく、組織力を高める条件として、「適材適所」という言葉が良く使われる。
本人が納得する形で新しい役割を与えるのは、簡単な事ではない。
ポジションを変える時など、大事なのは個々の社員に、「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の3つを明確にさせることだ。
それぞれを輪に例えると、「やりたいこと」と「やれること」が重なっている部分が「強み」であり、3つの輪がすべて重なっている部分が「適材適所」の役割となる。
もっとも、これらの“輪郭”をはっきりさせるのはなかなか難しい。
やりたいことを考えていても、やれることというのは自分の中でも意外と整理されていないものだ。
自分ではできると思っていることが、客観的に見ると全然できていないこともあるし、中には自分がやりたいことすら曖昧な人もいるだろう。
あるいは、やりたいことばかりが大きく膨らんでもやれることが限られていたり、やれることはあっても、今後、組織が求めていることからすると見当外れだったりする場合もある。
だから、ある部分は客観的な目を通しながら、3つの要素を1つずつうまく整理して捉えなければならない。輪郭がはっきりすれば、今日取るべき行動も具体的に見えてくるだろう。
ポジションを決める際には、この3つの輪が重なっているかどうかにいつも注意を払うべきである。
輪郭からずれていたりすると、やはりモチベーションは高まらない。
「君にはこのポジションになってもらう」という一方通行の指示では、相手を納得させるのは難しい。
人間と言うのは、納得した上でないと具体的な行動には移りにくいのだ。
「やりたいこと」「やれること」「やるべきこと」の3つの輪郭を意識することは、事業を起こす際など、様々な場面で役に立つのではないだろうか。
ウォーキングコースに咲いていたハナニラ(花韮)
多年草で、原産地はアルゼンチンである。日本では、明治時代に園芸植物(観賞用)として導入され、逸出し帰化している。葉にはニラやネギのような匂いがあり、このことからハナニラの名がある。野菜のニラは同じ亜科に属するが、別属である。球根植物であるが、繁殖が旺盛で植えたままでも広がる。鱗茎から10-25cmのニラに似た葉を数枚出し、さらに数本の花茎を出す。開花期は春で、花径約3cmの白から淡紫色の6弁の花を花茎の頂上に1つ付ける。
小生の庭の鉢に咲く花海棠(はなかいどう)
開花時期は4月上旬~4月20日頃で、春の代表花の一つである。
中国原産で、江戸時代初期に日本に渡来した。それより前の15世紀に渡来した、実の大きな「実海棠(みかいどう)」に対して花が美しいので「花海棠」と命名されたそうだ。
今に息づく その時 あの言葉 その時 歴史が動いた
真の宝とすべきものは 民衆誰しもが持っている英知なのだ 大岡 越前守忠相
1747(延享4)年4月16日 町火消が江戸城の火を消す
江戸時代中期、人口が集中する江戸では、燃えやすい屋根の並ぶ町人の町に火災が集中。しかし、幕府には兆人を火災から守ろうとする姿勢はなかった。江戸町奉行・大岡忠相は、町人による町火消を結成するが、初出動は完全な失敗に終わる。そこで「いろは」の一文字を付けて組織化し、シンボルを作って志気を高めるなど、抜本的な改革を実施。そしてこの日、江戸城の大火災に出動した町火消は、見事に火を消し止める。幕府に認められた町火消は、江戸城を含む江戸全域の消防を正式に任される。武士の世に、町人の誇りと能力を信じることで、大岡は江戸を火災から守った。
<Akijii展、作品-123>
今報は切り絵の「木槿」です。