今報の雑学 欧米でチップの習慣が生まれたのはなぜか
1889年10月6日、パリのキャバレー、ムーラン・ルージュが開店した。
欧米ではレストラン、バー、ホテルなど、どこへ入ってもチップを渡す習慣がある。
チップの必要がないのは飛行機に乗ったときくらい日本人が欧米を旅行したとき、最も面倒と思うも
ののひとつだが、習慣であるからには従うほかない。チップの習慣はイギリスの床屋から始まったと言
われている。その昔、床屋は医者も兼ねていて、髪を整えたりひげを剃ったりするほかに、体内から
悪い血を取り除く「血抜き」も行っていた。そしてこの血抜きの料金は特に決まっておらず、客(患者)
が自分の出せるだけの金額を「To insure promptness」(迅速さを保証するため)と書かれた箱の中に入
れるようになっていた。その三つの単語の頭文字をとったのがtip(チップ)である。
この方法はやがて他の業種にも広まり、居酒屋や宿屋でも箱を置くようになった。
かくしてチップの習慣が定着していった。
<Flower arrangement>
扱い方で…。
アメリカで交通事故を起こしたら、訴訟になったときに負けるという理由から、絶対に謝ってはいけないと言う。しかし、日本人は事故を起こすと、つい「すみません」という言葉が口をついて出る。
謙虚で、相手をおもんばかる日本の精神は美しいものである。
しかし、その美しい謙虚さも度が過ぎれば「自分」というものを殺してしまう。一方、自己表現が過ぎれば傲慢になって争いが生じる。
このように、物事には全て長所と短所がある。
長い刀と短い刀で勝負をしたら、長い方が有利と思えるが、それが不利になることもある。逆に小太刀を持った人は、その特長を生かせば有利にもなる。要するに間合いによってそれぞれの長所と短所が露呈する。長刀は間合いが遠ければ有利だが、近間になると不利となり、懐に入りさえすれば、その時点で小太刀が有利になる。
金持ちの家に生まれた子供は、お金のありがたみが解らないまま育つから、金持ちという長所があだとなって、「三代目で家を潰す」なんて言われる。初代は自分の血と汗で財を成すので、お金に対するありがたみを身に沁みて実感している。二代目は、そんな親の背中を見て育っているから、お金のありがたみを知っている。だから、家を維持できる。
ところが三代目になると、ついにお金のありがたみを知らない後継者が育ってしまって、無茶苦茶なお金の使い方をして家を潰してしまうという訳だ。
一方、貧乏な家に生まれた人は、お金をとても大切にするから、結果して財を成すことがある。
そうすると周囲の人たちからは「ある人は食べるものすらないような生活だったのに、いまはあんなに立派になって」と褒められるが、お金のありがたみを知らずに家を潰した方は、ひどい言われようになるだろう。お金があるという長所は、短所にもなり得る。逆に、お金がないという短所が、長所にもなり得るのだ。
世の中の全ての事象は、ものの見方と扱い方ひとつで、長所が短所になり、短所が長所にもなるものなのだ。
新居宮池とWalking & Potteringの風景
朝の陽光を映す宮池。
王墓山古墳から見る善通寺市街。
A seasonal flower
小生の庭の鉢に咲くオニビシ(鬼菱)
溜池や沼で最も普通に見られる水草の1年草で、葉は水に浮き長さ3~6cm、幅も同長の広菱形で上半分に鋸歯がある。葉の表面には光沢があり、裏面と葉柄には毛が生える。水の底に沈んだ核果から茎を伸ばし、水面に葉を広げる。葉柄は膨らんで空気を含み、浮き袋となっている。花は白色の4弁花で花冠の直径約1cm、葉の間からまばらに咲かせる。
花期は7~10月で、花後には水中に沈んで核果を形成し、4本の鋭い棘を持つ約4cmの果実を付ける。若い果実は皮をむいてそのまま、成熟した果実は湯がくと食べられる。
<Akijii展、再展示>
今報は新聞ちぎり絵「屋島、長崎の鼻砲台から見る北嶺」です。
[作品][写真]
引き続き、Vol.285-2/3をご覧ください。