<Flower arrangement>
<どう捉え、どう考えるべきか>自分の姿と重ねて、花見を…。
天保3年創業の植籐造園の16代目で、14代から全国の桜を調査し、3代にわたる成果を「さくら大観」にまとめた。深い自然観に基づいた言動にファンが多い。その人の名は、佐野籐右衛門(造園家)さん
で、全国の桜の健康に目を光らせる。桜前線が北上を開始する時期が来ましたので紹介します。
花見でカラオケはなぁ、花によくないねん。カラオケは金属音の微震動やさけ、それで花びらがこすれてるわけ。
それで、花びらの周りが茶色になってしもうて、色の褪せた花にになるんや。
おまけに、焼き肉をやるやろ、花の下で。
あかんねぇ。目に見えん油の粒子が、花びらにべっとりとこびりつきよるねん。花に油がひっついて、ひらひらと散られへんのや。ぼとぼとっと、花びらが落ちよる。
昔の三味線や太鼓、笛の歌舞音曲はええねん。あれは「音」というより、「響き」やさけ。当たりが柔らかい。それに、手拍子でもあったら、花も一緒になって踊りよるわ。よーう見とったら、花が喜んどるか、苦しい言うとるか、誰でもわかるんやけどなぁ。必ず、花の下に入って、見てほしいなぁ。普通は、花は太陽に向かって、上を向いて咲きよる。けど、桜の花は全部、下向き。うつむいて咲きよるからねぇ。人が下に入ると、花全体が覆いかぶさって、包まれとるような柔らかな感じがええんや。
そのうえ、女の膝枕やったら、もう、あれほどええもんないでっせ。
人間も桜もおんなじ。わしは毎朝、5時半には起きて、うちで育てとる木の顔をずーっと見て歩く。毎日、表情が違うからな。桜を育てるっちゅうのはなぁ、具合悪かったら、そんときに見るだけでええ。普通は放っといたらええねん。そら、気にはかけてるで。気にはかけてるけど、構わへん。
な、人間の子ぉと一緒や。へんに構い出したら、人間かて桜かて、悪うなる一方やろ。おおらかにいかんとな。
おおらかにいったら、すべてのものがよう見える。
姥桜っちゅうのも、こりゃあ、ええもんでっせ。
たしかに、幹はしわくちゃやけど、何とも言えん風格がある。それで、残った枝に、ものすごう綺麗な花をさかせるのや。色気を通り過ぎて、色香をかもし出す。実に、ええねん。年とってくると、体がもたへんから、あっちを枯らして、こっちに新しい花をつけたり、桜が自分で調節しよる。
それが、老いた木の知恵なんや。
桜かて人間かて、世間に間に合うようになるには、30年以上かかるやろ。そやさけ、桜が見事な花を咲かせたら、自分の姿と重ねて、花見をしてほしいねん。そら、感激しまっせぇ。
皆さん、佐野籐右衛門さんの声を心に染み込ませて、今年からの花見をしましょうね。
<新居宮池とWalk風景から聞こえるのは>
<This flower>ウォーキングコースのお宅に咲くデージー
よく見かける園芸植物で、春に明るい色でつぶつぶの花びらで咲く。真ん中が黄色で、赤花と白花がある。西ヨーロッパが原産で、明治時代に渡来した。
イタリアの国花。
「デージー」は「day's eye」(日の目)が語源で、花芯の黄色を太陽に見立てた。日を受けると花開き、曇りの日や夜は閉じる。
花弁の数が多く、よく恋占いに使われたことから、イギリスでは「愛のものさし(メジャー・オブ・ラブ)」と呼ばれたこともあったらしい。「デイジー」とも読む。別名は「雛菊(ひなぎく)」「延命菊(えんめいぎく)」「長命菊(ちょうめいぎく)」。
<想いDEフォトシリーズ⑮:大窪寺、寒霞渓、女木島、栗林公園、サンポート高松>
Vol.39に[田町アーケードの天井画]として登場した香川県の史跡・名所シリーズの最終報です。
最終報は、大窪寺、寒霞渓、女木島、栗林公園、サンポート高松です。
▼大窪寺
▼寒霞渓
▼女木島
▼栗林公園
--今報了--